ゲシュタルト療法のファンタジー・トリップ(fantasy trip)
この記事は、『前回のファンタジーに関する記事』の続きになります。フリッツ・パールズとローラ・パールズの夫妻が開発したゲシュタルト療法で用いられるエクササイズの一つが、内的なイメージ(想像力)を活用してファンタジー世界を探求する『ファンタジー・トリップ(fantasy trip)』である。
ファンタジー・トリップとはそのまま『幻想の旅』を意味しているが、幻想的な内面世界を冒険したりイメージを拡大したり、意味あるメタファー(比喩)や象徴を発見したりといった『心的作業』を行うことになる。その意味では、ファンタジー・トリップにはイメージ療法の側面があるが、イメージ療法と比較すると『ファンタジーの自律性・発展性』に特徴がある。
ゲシュタルト療法のセラピストは、豊かなイメージを発展させたりイメージからの物語的な想像力を刺激するために、『暗示療法的な誘導』を行うこともある。意識を特定の方向に誘導する言語的暗示を用いた心理療法が『暗示療法(Suggestion Therapy)』であるが、催眠誘導を用いて変性意識状態(トランス状態)を作り出す『催眠療法(Hypnotherapy)』にも暗示療法としての側面がある。ゲシュタルト療法のファンタジー・トリップでは、『幻想(ファンタジー)の旅を進めていくナビゲーター=幻想・夢想の案内役』としての役割がサイコセラピスト(心理臨床家)に求められている。
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