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2017年01月29日

[ローナ・ウイングのアスペルガー障害の3つのタイプ:孤立型の特徴]

ローナ・ウイングのアスペルガー障害の3つのタイプ:孤立型の特徴

孤立型のアスペルガー障害は、周囲や他者に対する興味関心が乏しいタイプで、受動型以上に『対人関係への無関心・消極性』が目立ち、相手から話しかけられてもあまり相互的な反応・返事を返さないような特徴がある。場合によっては、無関心が非常に強いそっけなさや冷淡さ、とっつきにくさといった印象を周囲に与えるため、人間関係が一般に作られにくく幼稚園・学校・職場などで孤立しやすくなる。

ローナ・ウイングのアスペルガー障害の3つのタイプ:受動型の特徴

他者と仲良くなれる機会や友達になれそうな状況があっても、自ら誰かと特別に親しい人間関係を作りたいとか、孤立している孤独な状況がつらいとかいった思いそのものが殆どないので、『友達関係・交友関係・社会的関係』をほとんど築けないままに人生の発達段階を過ごしていくことが多くなる。乳幼児期にも、おもちゃや絵本などで黙々とひとり遊びをしていることが多く、友達の輪の中に自ら入っていくという行動も見られない。

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[ローナ・ウイングのアスペルガー障害の3つのタイプ:受動型の特徴]

ローナ・ウイングのアスペルガー障害の3つのタイプ:受動型の特徴

アスペルガー障害の受動型は自分から他者に話しかけたり関わったりしないということであり、積極奇異型と比較すると『対人関係の消極性』が目立っている。他者に対する興味や会話への好奇心はあり、向こうから誘われたり話しかけられれば嬉しそうに応じることもあるのだが、自分から積極的・主体的に『交遊・親密さ』を求めて関わっていくことが少ないのである。

ローナ・ウイングのアスペルガー障害の3つのタイプ:積極奇異型

受動型のアスペルガー障害は、対人関係やコミュニケーションにおける『受け身(受動性)・消極性』が目立つタイプであり、アスペルガー障害が他者(外部)に対する興味・反応が乏しく、自分の内的世界に閉じこもる自閉症スペクトラムの一部であることと関係している部分が多い。知的障害がないアスペルガー障害では、受動型でも平均以上の知能指数や記憶力を示すことがあり、特に自分が興味関心を抱けた特定分野に関して特別に優れた暗記力・成績を発揮したりもする。

自分一人で興味関心のあることや趣味・娯楽に熱中して楽しむことが多く、向こうから誘われなければ自分から積極的・主体的に『交友関係・親密さ』を求めることがほとんどないという点では、『自閉症スペクトラム的』であると同時に『回避性パーソナリティー障害的』でもあると言えるかもしれない。

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[ローナ・ウイングのアスペルガー障害の3つのタイプ:積極奇異型の特徴]

ローナ・ウイングのアスペルガー障害の3つのタイプ:積極奇異型の特徴

イギリスの女性精神科医ローナ・ウイング(Lorna Wing, 1928〜)は、アスペルガー障害(Asperger Disorders)を以下の3つのタイプに分類している。アスペルガー障害全般に共通する特徴として、積極的でも消極的(受動的)でも『対人関係の不器用さ・トラブル』が目立つということがあり、『双方向的・相互的なコミュニケーションの苦手さ(不自然な身体の動き・表情・堅苦しさ・大げさな感じなど)』もある。

1.積極奇異型

2.受動型

3.孤立型

積極奇異型のアスペルガー障害は、物事に対する興味関心が強く、新たな出来事への好奇心も持っているので、『積極的だが奇妙な印象を与える行動』が特徴となる。アスペルガー障害の中では比較的多い典型的なタイプの一つであり、『相手の都合・感情・事情』などに配慮することなく、一方的に捲し立てるようにしゃべったり、TPOにふさわしくない常識はずれな言動(相手の気にしていることに対するストレートな発言など)をしたりするので、対人トラブルが多くなる。

基本的に節度なく饒舌に良くしゃべるタイプだが、相手の気持ちを考えた言動をしづらく、理屈っぽい知識自慢や批判めいた発言を繰り返したりするので『相互的なコミュニケーション(気軽な楽しい雑談・相手の話を聴きながらの対応)』が成り立たなかったり、話しているうちに相手を怒らせてしまうという問題が起こりやすい。

自分の興味関心のあることばかりを一方的に延々と話し続けたり、相手の話そうとしている内容には完全に無関心で反応がなかったりする(共感・同意・話を広げるなどの反応がない)ので、相手側にコミュニケーションする満足・楽しさを感じてもらうことが難しいのである。

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