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2017年04月04日

[アスペルガー障害の根本症状を説明する『共感―システム化理論(empathizing-systemizing theory)』]

アスペルガー障害の根本症状を説明する『共感―システム化理論(empathizing-systemizing theory)』

特定の行動パターンの固執性(こだわり行動)は、『臨機応変な対応ができない・相手や状況に合わせて協調できない・他人にまでマイルールを押し付けてトラブルになる・奇異さや違和感などを持たれやすい・地位や影響力を持つと他人に自分のやり方を強制したり監視したりしやすい』などのデメリットが当然ある。だが、それだけではなく『単調なルーチンワークに適応しやすい・決まった規則や秩序に従った定型業務が得意である・飽きずに一つの事柄を突き詰めて究められる』などのメリットになることも少なからずある。

アスペルガー障害の『こだわり行動』と『興味関心の狭さ』2:強迫性障害との違い

特定の分野・対象だけに非常に強くて深い興味関心を持つという『興味関心の狭さ』にもメリットとデメリットがある。デメリットは『他者とのコミュニケーションに興味を持てない・社会性や協調性が低下する・生活や社会適応のために必要なバランス感覚がなくなる』などである。メリットとしては『他人や周囲に惑わされずに特定分野に熱中して没頭できる・専門家に相当するような特定分野の知識情報を得られることがある・物事や概念の分類整理が的確である』などが上げられる。

アスペルガー障害の人は、特に複雑な物事を一定のルールや秩序に従って整理し理解するという『システム化の能力』に優れていることが多く、社会的な活動や対人的な意思疎通(コミュニケーション)が苦手な代わりに、『コンピューター・エンジニアリング・法律・数学・科学(広義のサイエンス)・会計・建築・音楽・空間デザイン』などの分野で活躍できる適性・資質・集中力に恵まれていることも少なくないのである。

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[アスペルガー障害の『こだわり行動』と『興味関心の狭さ』2:強迫性障害との違い]

アスペルガー障害の『こだわり行動』と『興味関心の狭さ』2:強迫性障害との違い

自閉症の常同行動やアスペルガー障害のこだわり行動(狭い領域への関心の集中)は、本人が意識してやめることができないという意味では、非合理的な思考・行動を自分で止めることができずに苦しんだり悩んだりする『強迫性障害の強迫行為』とも似ているが、常同行動・こだわり行動は強迫性障害とは違って『主観的な苦悩・違和感』がないという点で明確に違っている。

アスペルガー障害の『こだわり行動』と『興味関心の狭さ』1:特定の行動パターンへの固執性

自閉症やアスペルガー障害の人は、特定の行動パターンに固執して繰り返すことについて悩んだり苦しんだりしているわけではなく、むしろ同じ行動パターンを繰り返すことで精神状態を安定させたりストレスを和らげていることが多い。強迫性障害の人は、強迫観念・強迫行為が無意味で非合理的なもの(バカバカしいもの)であることが分かっていて、それに苦しんだり悩んだり恥ずかしく思っていることが殆どである。

強迫性障害の人は、自分でなかなか制御できない強迫行為に違和感・異常性を感じて、できればやめたいと考えているので人前ではできるだけ強迫行為を隠そうとするが、自閉症スペクトラムの人は一般的に自分の常同行動・こだわり行動を人に見られないように隠そうとはしないのである。

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[アスペルガー障害の『こだわり行動』と『興味関心の狭さ』1:特定の行動パターンへの固執性]

アスペルガー障害の『こだわり行動』と『興味関心の狭さ』1:特定の行動パターンへの固執性

自閉症スペクトラムの特徴である『こだわり行動(特定の行動パターンへの固執性)』『興味関心の狭さ』は、アスペルガー障害にも共通している。同じ状態や同じ行動パターンを何度も繰り返すというような固執性が見られたり、特定の対象・分野・記憶への非常に強い偏った興味関心が現れたりする。

ADHD(注意欠如・多動性障害)では集中力が続かずに、注意が切り替わりやすいという『注意の転導性』が問題になるが、アスペルガー障害では逆に注意の転導性が低いために(注意の転導性の低さの原因には遺伝要因が関与していると推測される)、一つの行動や対象に囚われやすくなっていて注意を適切に切り替えることができないのである。

特定の行動パターンの固執性(こだわり行動)は、いつも同じように行動する(反復行動をする)とか決まった方法(やり方)を絶対に変えないとかいった形で現れるが、そういった固執性のある行動パターンを維持することには『ストレス緩和・精神状態の安定』といった効果があることが多い。そのため、無理やりにいつも繰り返している行動パターンをやめさせようとすると、強い緊張感・不安感が生まれてストレスになったり、適切に対処できずにパニック・攻撃行動になってしまうことがある。

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posted by ESDV Words Labo at 03:07 | TrackBack(0) | あ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする