ウェブとブログの検索

カスタム検索





2017年06月02日

[C.R.スナイダー(C.R.Snyder)とH.L.フロムキン(H.L.Fromkin)の『独自性欲求・ユニークネス欲求』:宮下の『ユニークさ尺度(1991)』における独自性欲求の4分類]

C.R.スナイダー(C.R.Snyder)とH.L.フロムキン(H.L.Fromkin)の『独自性欲求・ユニークネス欲求』:宮下の『ユニークさ尺度(1991)』における独自性欲求の4分類

自分が他者とは異なるユニークな存在でありたいという二次的欲求として『独自性欲求・ユニークネス欲求』があるが、自分が他者とは異なる独自の存在であるという認識は自己アイデンティティーの基礎を構成しており、自分にとって肯定的に解釈できる他者との差異は『自尊心・自己評価』を高めてくれる作用がある。

心理学者のC.R.スナイダー(C.R.Snyder)H.L.フロムキン(H.L.Fromkin)は、それまでネガティブに評価されてきた『集団内の標準的特徴からの逸脱(ズレ)』をユニークな独自性としてポジティブに評価し、5つの因子から構成される『独自性欲求・ユニークネス欲求の心理測定尺度』を開発した。

『競争的達成動機』と『自己充実的達成動機』の達成欲求の心理テスト:社会・関係と個人内部の動機づけの欲求

C.R.スナイダーとH.L.フロムキンが肯定的な独自性と関係するとした5つの因子は『独立心・反同調性・改革性・達成・自尊心』である。

続きを読む
posted by ESDV Words Labo at 15:09 | TrackBack(0) | す:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[『競争的達成動機』と『自己充実的達成動機』の達成欲求の心理テスト:社会・関係と個人内部の動機づけの欲求]

『競争的達成動機』と『自己充実的達成動機』の達成欲求の心理テスト:社会・関係と個人内部の動機づけの欲求

困難な仕事や課題に立ち向かって成功させたいという二次的欲求として『達成動機・達成欲求』があるが、日本では堀野・森らによって『達成動機測定尺度(1987、1991)』が作成されている。達成欲求は大きく、社会的・文化的に価値のあることを達成したいという『社会的達成欲求』と人から肯定的に評価されなくても自分自身にとって価値のあることを達成したいという『個人的達成欲求』に分けることができる。

堀野らは社会的達成欲求を『競争的達成動機』へ、個人的達成欲求を『自己充実的達成動機』へと概念的に整理発展させる功績を残しているが、こういった達成欲求・達成動機の分類は分析心理学のカール・グスタフ・ユングの『外向性性格・内向性性格の動機づけの違い』とも一致する要素がある。

続きを読む
posted by ESDV Words Labo at 15:07 | TrackBack(0) | し:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[人間の欲求と動機づけ(モチベーション)の心理学:M.ツッカーマンの『刺激作用の最適水準』]

人間の欲求と動機づけ(モチベーション)の心理学:M.ツッカーマンの『刺激作用の最適水準』

人間が何か行動を起こす時の大きな原因は『欲求(need)』であり、何かを求めようとする欲求が状況・他者の要因と結びつくことによって『行動(behavior)』が生起することになる。欲求と環境・他者の反応などが絡む行動の生起過程や行動形成メカニズムのことを『動機づけ(モチベーション)』と呼んでいる。

欲求のすべてが行動に直接的に結びつくわけではないが、欲求を前提とする必要性・希求性が強いほど行動が起こりやすくなる。食欲・性欲・睡眠欲などの生存維持・生殖に不可欠な本能的欲求を『一次的欲求』、それ以外の後天的・学習的な欲求を『二次的欲求』として分類しているが、一次的欲求は『生きるための欲求』であり二次的欲求は『より良く(より楽しく)生きるための欲求』である。

心理学で研究される欲求(need)の多くは、後天的な経験や学習、環境、人間関係によって生み出される『二次的欲求』でありその種類は非常に多い。退屈さや単調さを嫌って、新しい体験やスリルを求める二次的欲求として『刺激欲求』があり、W.ヘロンの感覚遮断実験などで明らかにされたように人はあまりに刺激が少なすぎる状況に置かれると、どうにかして刺激を求めるようになる(あるいは自分自身で声を出したり体に触れたりして自己刺激を作り出すようになる)。

続きを読む
posted by ESDV Words Labo at 15:06 | TrackBack(0) | し:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[M.ツッカーマン(M.Zuckerman)の『刺激作用の最適水準(Optimal Level of Stimulation)』に関する心理テスト:W.ヘロンの感覚遮断実験とちょうどいいストレス]

M.ツッカーマン(M.Zuckerman)の『刺激作用の最適水準(Optimal Level of Stimulation)』に関する心理テスト:W.ヘロンの感覚遮断実験とちょうどいいストレス

『感覚遮断実験』では、人間は外界からの刺激が全くない状態には耐えることができず、正常な精神状態や身体感覚、判断能力を維持することができないことが分かっている。W.ヘロンが1957年に行った『感覚遮断実験』がよく知られているが、人間は外界から適度な刺激を受けたり、外的な刺激に対応して自発的な行動・発言をすることによって正常な精神状態を維持している。

W.ヘロンの感覚遮断実験の被験者は、目隠しをされ耳栓をつけられ、手に大きな筒をはめられて物に触ることができない状態にされた。五感の感覚を遮断された被験者は、食事とトイレ以外は柔らかいベッドの上で寝ていなければならないという指示を受けた。初めはただ寝ていればいい楽な課題に思われたが、被験者は次第に落ち着かない精神状態に追いやられていき、五感で何かを見たり聞いたり触ったりしたいという欲求を非常に強く感じるようになっていった。

何もしない感覚遮断の状態が2〜3日も続くと思考に乱れが生じてまとまらなくなり、身体的に落ち着かない違和感や異常な感覚が起こってくる。外的な刺激を全く感じられない状態に退屈を越えた苦痛を感じるようになる。そして自分で自分に刺激を与える行為として、独り言を言ったり口笛を吹く頻度が多くなり、インターフォンを通した実験者とのコミュニケーションを強く求めるようになる。

それ以上の長期間にわたって感覚遮断を続けると、精神病(統合失調症)の陽性症状に近い『幻覚・妄想』が発現しやすくなって、正常な精神状態を維持できなくなるのである。W.ヘロンの感覚遮断実験から分かったことは、強い刺激は人間にとって不快なストレスになるが、逆に全く刺激やストレスがない状態にも人間は耐えられないということである。そして、人が健全な心身の機能・状態を維持するためには『適度な刺激・ストレス』と『適度な刺激に対する自発的な行動・反応』が必要になるということである。

短時間の感覚遮断には心身の疲労やストレスを癒してくれるリラクセーション効果があるので、人工的に感覚遮断状態を作り出せる治療装置(あるいは感覚心理学的な実験装置)として『アイソレーション・タンク』と呼ばれるものもある。

ストレスを生み出す外的な刺激のちょうどいいレベルのことを『刺激作用の最適水準(Optimal Level of Stimulation)』というが、この刺激作用の最適水準は非常に個人差が大きく、『スリリングなドキドキする強い刺激』をちょうど良くて楽しいと感じる人もいれば、緊張感や不安感で気分・体調が悪くなってしまうような人もいるわけである。

続きを読む
posted by ESDV Words Labo at 14:59 | TrackBack(0) | し:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする