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2008年07月17日

[交流分析の人生脚本とアダルトチルドレン]

交流分析の人生脚本とアダルトチルドレン

エリック・バーン(1910-1970)が考案した交流分析には『人生脚本(life script)』という概念があるが、人生脚本とは『自分がどういった人間であり、自分がどのような人生を生きていくのか』という大まかな自己認知と人生計画の内容である。誰もが自分の経験や信念(考え方)によって書かれる『人生脚本』を内面に持っており、人生脚本の内容は未来の自分の生活や行動を無意識的に決定してしまうほどの大きな力を持っているのである。

『自分は無能でダメな人間である・自分には人並みな幸せや喜びは得られない・自分は誰からも愛されずずっと孤独なままである』というような過度に悲観的な人生脚本を持っていると、実際の人生もその人生脚本に従った苦痛や不満の多い人生になる確率が高くなる。反対に『自分には一定以上の能力とやる気がある・これから先の未来には多くの幸福な出来事や楽しい事柄が待っている・自分には魅力的な他者や面白い人物との出会いがあるだろう』というように楽観的な人生脚本を持っていると、実際の人生もその人生脚本に近い楽しくて幸福なものになる確率が高くなる。

人生脚本は大まかに分けると『自己認知(自己評価)』の部分と『将来予測(未来の想像)』の部分とから成り立っているが、自分の気分を前向きにして充実した日々を送るためには『肯定的な自己認知(適切な自己評価)』を持つこと、『適度に楽観的な将来予測(未来の幸福の確信)』を持つようにするほうが良い。破滅的な結末に終わる自己否定的(自己嫌悪的)な人生脚本が書かれる原因の多くは『発達早期の親子関係の問題』であり、両親から『愛情・保護・承認(評価)』が得られないことで希望の少ない悲観的な人生脚本が編集されることになる。

悲観的な人生脚本が書かれる子どもの家庭環境は『機能不全家族』であることが多く、自尊心や自己評価が障害される『アダルトチルドレン』の自己認知へとつながることもある。アダルトチルドレン(adult children)とは精神発達が未熟な子どもっぽい大人という意味ではなく、『愛情・保護・承認』が不足した機能不全家族で育てられた大人のことであり、厳密には機能不全家族で育てられたが故の『生きにくさ』『自信・信頼感の欠如』を自覚している人のことである。

アダルトチルドレンの問題は親から『愛情・保護・承認』を得られず、その代わりに『幸福になってはいけない・愛されてはいけない・楽しんではいけない・自立してはいけない』などの『禁止令』を受け取った人に起こりやすい。アダルトチルドレンでは『自己評価の低さ・対人関係のトラブル・孤独感や疎外感の強さ・将来に対する悲観的予測・抑うつ感や無力感の大きさ・自尊心の傷つきと自信欠如』などが問題になりやすく、気分障害(うつ病)や適応障害、パニック障害をはじめとして精神疾患の発症率が高くなる傾向がある。



posted by ESDV Words Labo at 18:54 | TrackBack(0) | し:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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