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2009年03月14日

[セカンド・ウインド(second wind)とランナーズ・ハイ]

セカンド・ウインド(second wind)とランナーズ・ハイ

スポーツ科学やスポーツ心理学で用いられる用語に『セカンド・ウインド(second wind)』というものがあるが、セカンド・ウインドというのは循環器系・呼吸器系に大きな負荷を掛ける激しい運動の後に経験できる『負荷からの解放』のことである。マラソンや球技などで激しい運動をしていると、自分の体力・気力(心肺能力)の限界近くに達した時に、心臓の鼓動が早くなり非常に呼吸が苦しくなってくるが、この時点のことを『デッドポイント(死点)』と呼ぶ。

爽快な風が気持ちよく身体を駆け抜けて行くようなセカンド・ウインドは、スポーツ競技やランニングをしていてデッドポイントを突き抜けた時に経験することができるが、安全にセカンド・ウインドを経験するためには、『筋肉・心肺能力・持久力』を鍛える基礎トレーニングの継続が欠かせない。基礎トレーニングや準備体操が不足していたり、風邪や腹痛などで体調が悪かったりする時には、呼吸・心拍が苦しくなってくる『デッドポイント』を経験するほどの激しい運動をすべきではなく、セカンド・ウインドを健康に悪影響を与えずに経験するためには『基礎トレーニングの習慣』と『日常の健康管理』が重要になってくる。

セカンド・ウインドは、マラソン選手がいう『ランナーズ・ハイ(走っているランナーが苦しい時期を越えた後に体験する爽快な気分の高揚感)』とほぼ同じものであり、スポーツ選手が苦しい練習や厳しい競技に耐えられる理由のひとつとして、この『セカンド・ウインドの感覚的報酬』が考えられている。心臓・肺・筋肉・骨などに対してギリギリのレベルまで負荷を掛けていくとデッドポイント(死点)に到達するが、このデッドポイントの苦しくてやめたくなる地点を追加するとセカンド・ウインドのカタルシスの快感・開放感を得られることがあるのである。

セカンド・ウインドを経験できるかどうかは、『運動の負荷の強度・その人の身体能力とトレーニング量・その日の体調』などに影響されてくるが、『呼吸数の十分な増加』によってセカンド・ウインドが発生する確率は上がってくる。スポーツ科学では『酸素摂取量と酸素消費量(運動に必要な酸素)の均衡点』に達する直前でセカンド・ウインドやランナーズ・ハイの現象が発生しやすくなると考えられていて、『呼吸リズム・血中酸素濃度』『脳内の報酬系(快刺激を与える情報伝達物質・脳内ホルモン)』と何らかの相関を持っていることが推測される。



posted by ESDV Words Labo at 20:33 | TrackBack(0) | せ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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