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2009年09月03日

[男根期性格(phallic character)とリビドー発達論]

男根期性格(phallic character)とリビドー発達論

ジークムント・フロイトが創始した精神分析には、乳幼児期から成人期までの発達理論として[リビドー発達論(性的精神発達理論)]がある。精神分析のリビドー発達論では『口愛期(0歳〜1歳半)→肛門期(1歳半〜3歳頃)→男根期(4〜6歳頃)→潜伏期(6〜12歳頃)→性器期(12歳以降〜)』という各発達段階を定義していて、『自己愛的な部分性欲(性倒錯)』『対象愛的な全体性欲(性器統裁)』へと発達することで、次世代(子孫)を生み出すための人間の精神発達プロセスが完成すると考えられている。

それぞれの発達段階で『心的外傷(トラウマ)・過度の欲求不満』『欲求の過剰充足・過保護(甘やかし)』を受けると、リビドーがその幼少期の発達段階に『固着』して精神の『退行(幼児退行)』を起こしやすくなる。精神分析では各発達段階への『リビドーの固着(fixation)・退行(regression)』によって、精神病理(神経症)の発症や性格構造の形成・偏りを説明するので、神経症や異常性格(現在のパーソナリティ障害)は『幼児退行の防衛機制』と深い結びつきがある。

リビドー発達のどの発達段階に『固着・退行』するかの違いによって、『依存的・非現実的な口愛期性格』『強迫的・神経質な肛門期性格』『自己愛的・活動的・男性的な男根期性格』が分類される。

リビドー発達論は神経症の発症・経過・予後と関係した『精神病理学』だけではなく、その人がどういった特徴や性質(思考・感情・行動パターン)を持った性格構造を形成していくかという『性格理論』とも深く相関しているのである。ここでは、4〜6歳頃の年齢に該当する『男根期(phallic stage)』の発達段階の持つ特徴・意義と、男根期へのリビドーの固着によって形成される『男根期性格(phallic character)』の性格行動パターンについて解説する。

男根期(4〜6歳頃)の発達段階は、性的欲求の充足がペニスやクリトリスに集中する時期であり、無意識的にマスターベーションを行う幼児性欲が高まるが、それと同時に父母との三者関係で『エディプス・コンプレックス(エディプス葛藤)』を経験して心理的な去勢と自慰の暫時的停止が見られる時期でもある。

男根期で経験するエディプス・コンプレックスというのは『異性の親への性的欲求や独占欲』『同性の親へのライバル意識や憎悪』を抱く内的葛藤であり、女児の場合にはエレクトラ・コンプレックスと呼ばれることもある。



posted by ESDV Words Labo at 12:13 | TrackBack(0) | た:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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