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2009年09月03日

[ターミナル・ケア(terminal care, 終末期医療)とホスピス(hospice)]

ターミナル・ケア(terminal care, 終末期医療)とホスピス(hospice)

ターミナル・ケア(terminal care)とは『治療・回復の可能性』が見込めない末期の患者や家族に提供される身体的・精神的なケアのことである。ターミナル・ケア(終末期医療)の対象となるのは、『余命6ヶ月未満(通常余命が3〜6ヶ月程度)』と診断された患者であり、医学的治療を行っても治癒の可能性が見込めないと予測される場合である。末期がん・進行性のがんなどの致命的疾患で、治療の見込みや回復の可能性が殆ど無くて、患者や家族がターミナル・ケアを希望する時に実施される。

致命的疾患(末期がんなど)の末期状態では、『延命治療』『ターミナル・ケア(緩和ケア)』かを選択することになるケースが多いが、患者の身体的苦痛が耐えがたいほどに激しく、治療してもその効果が見込めない場合には、ターミナル・ケアを提供することが多い。ターミナル・ケアを実施する医療施設や住宅施設のことを『ホスピス(hospice)』と呼ぶ。

ホスピスの歴史は、キリスト教系の医療機関の慈善福祉活動と深い相関を持っている。ホスピスの原義は、厳しい道のりを歩んで聖地に向かう巡礼者や困窮したキリスト教徒の旅行者を、小さな礼拝堂を持つ教会が泊めた『巡礼教会(hospice)』のことであった。1990年代からは日本でも、余命の短い末期がん患者が精神的苦痛を和らげながら安らかな臨終を迎えられることを目的とした『ホスピス病棟(ホスピス医療のための施設)』が建設され始めた。

ターミナル・ケアの主要な目的は、『身体的苦痛の緩和(鎮痛剤・精神安定薬・麻酔薬などの処方)』『精神的恐怖や不安のケア(悲嘆の軽減や死を受容する準備の支援)』である。

医療関係者や心理臨床家(セラピスト)、福祉関係者は、患者本人と患者を見守る家族が心安らかに死の瞬間を受け容れられるように、心身両面から献身的にサポートしていく必要がある。ターミナル・ケアには悲しくて理不尽な死の現実を、患者や家族ができるだけ肯定的に意味づけて穏やかに現実を受け容れていけるように、教育支援していく『死の準備教育(逃れられない死の理解と受容)』としての側面もある。



posted by ESDV Words Labo at 12:24 | TrackBack(0) | た:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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