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2009年09月09日

[交流分析の“C(子ども)”の中にある“小さな教授(little professor)”]

交流分析の“C(子ども)”の中にある“小さな教授(little professor)”

エリック・バーンが創始した交流分析(TA:Transactional Analysis)では、人間の精神機能(心の状態)を『P(親)・A(大人)・C(子ども)』という3つの“自我状態”で表している。

“P(親)”は更に『CP(Critical Parent:批判的な親)』『NP(Nurturing Parent:擁護的な親)』に分類することができ、“C(子ども)”『AC(Adapted Child:従順な子ども)』『FC(Free Child:自由な子ども)』に分類することができる。交流分析のエゴグラム(性格テスト)で参照する自我状態は、正確には『CP・NP・A・AC・FC』の5つになる。

交流分析では、自我状態のバランスによってJ.M.デュセイが完成させた『エゴグラム(egogram)』という性格分析を行うことができるが、エゴグラムを参考にしながら他者とのコミュニケーションの特徴や問題を分析する『やり取り分析(交流分析)』をしながら実際の人間関係の問題(悩み)を改善していくのである。交流分析の『自我状態』は精神分析の『自我構造論』とも対照させることができ、『CP=超自我(道徳命令)・A=自我(現実適応)・FC=エス(イド,本能的欲求)』という風に解釈することができる。

“NP(擁護的な親)”は母性的な保護や優しい共感に相当するものであり、“AC(従順な子ども)”は権威や社会規範、集団行動などへの消極的な適応性に相当するものであるが、“CP(批判的な親)”“AC(従順な子ども)”が強くなり過ぎると、『感情・欲求の過剰抑圧』によって環境への不適応が起こりやすくなってしまう。

交流分析では“C(子ども)”の中に存在する現実的な判断をする自我状態として『小さな教授(little professor)』というものを仮定している。『小さな教授』というのは、“Cの中にあるAに近い認識力・判断力・理解力”のことであり、子どもながらに周囲の状況や人間関係を観察しながら、自分がどのように振る舞えば良いのかを考えようとする自我状態なのである。

『小さな教授(リトル・プロフェッサー)』の自我状態は、幼児期前期あたりに発生すると推測されているが、小さな教授は知的好奇心が旺盛であり、情緒的刺激(温かい感情反応)を求めながら直感的思考や創造的活動を志向するという特徴がある。『小さな教授』に基づく現実的な判断(生き方の選択)によって、子ども時代の人間は『FC(自由な子ども)』を働かせて、周囲を気にせず自由奔放に楽しく遊んだり、『AC(従順な子ども)』を働かせて、目上の立場の大人や社会のルールに大人しく従ったりするのである。



posted by ESDV Words Labo at 21:20 | TrackBack(0) | ち:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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