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2009年09月22日

[知能検査(知能テスト)・知能偏差値:知的能力とは何か?]

知能検査(知能テスト)・知能偏差値:知的能力とは何か?

『知能とは何か』という定義は心理学者によって様々な仮説が提起されているが、[知能の定義と知能検査:キャロル・ドウェックの熟達志向の知能理論]で説明したように、知能は『結晶性知能(crystallized intelligence)』『流動性知能(fluid intelligence)』に分類することができる。心理検査(心理テスト)や知能に興味のある方は、[知能検査(知能テスト)で測定される知能指数(IQ)は何を意味するのか?]の記事も合わせて読んでみて下さい。

流動性知能とは、臨機応変に状況や相手に合わせて問題を解決していく知能のことである。結晶性知能とは、勉強・学習行動による『知識の記憶』によって蓄積されたある程度固定的な知識(情報)のことである。

一般的には、流動性知能のほうが結晶性知能よりも『生得的要因(遺伝的要因)』に左右される割合が大きいと考えられており、結晶性知能のほうが『後天的・意識的な勉強の努力(学習の積み重ね)』によって向上させられる余地が大きいと言える。良好な人間関係を維持するためのコミュニケーション・スキルも知能に関係しているが、こういった対人関係に役立つ経験知に根ざした結晶性知能のことを『社会的知能(social intelligence)』と呼んだりする。

ビネー式知能検査を開発したアルフレッド・ビネーは知能を構成するエッセンスを『理解・創造力・方向づけ(注意の向け方)・批判的思考』という認識機能に求めたが、人間に備わった知能の価値・目的は『問題解決・環境適応・コミュニケーション・情報処理(知識蓄積)』にあると解釈することができる。

知能検査(知能テスト)には、検査者(テスター)と被検者が1対1で人間関係を形成しながら実施する『個別式知能検査』と、決められた時間の枠内で“既定の系統的課題(ペーパーテスト・運動性知能の検査)”を集団に対して実施する『集団式知能検査』とがある。知能検査・知能指数で測定できるのは『個人の実年齢に対する精神年齢(知的能力)の相対的な発達水準(発達スピード)』であり、『成人以降の最終的な知能の高さ(頭の良さ)』『社会的・経済的な成功の可能性』を知能検査によって予見することは基本的にできない。

知能検査の結果は知能指数(IQ)以外にも、『精神年齢・知能偏差値・偏差知能指数・知能プロフィール・知能発達段階』という概念によって表現されることがある。

知能偏差値(intelligence standard score)は、『知能偏差値=(個人の得点−平均点)÷(標準偏差×0.1)+50』の公式で求めることができるが、標準偏差の求め方については[統計学と標準偏差(SD:Standard Deviation)・偏差値(SS:Standard Score)]で説明している。



posted by ESDV Words Labo at 08:27 | TrackBack(0) | ち:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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