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2009年12月22日

[低血糖症(hypoglycemia)・糖尿病:1]

低血糖症(hypoglycemia)・糖尿病:1

血液中の血糖値が異常に低下することによって発症する症候群のことを『低血糖症(hypoglycemia)』という。血糖は細胞のエネルギー源となる『血中のブドウ糖(グルコース)』のことであり、肝臓・骨格筋において『グリコーゲン』のかたちで貯蔵されるが、血糖値が高すぎても低すぎても健康上の問題・リスクが発生する。血糖値が異常に高い状態が続くと、糖尿病・肝疾患・動脈硬化・血管障害・腎疾患などのリスクファクターになるので、毎日の『規則的な食習慣・運動習慣』を身に付けることが大切である。

空腹時の正常な血糖値は『80-100mg/dl』であり、血糖値を下げるインスリン、血糖値を上げるグルカゴン、アドレナリン、コルチゾールなど生体ホルモンの働きによって『血糖値の恒常性(ホメオスタシス)』が維持されている。人間の血糖調節機構は『血糖値を下げないようにする生理学的メカニズム』のほうが優れており、どちらかというと血糖値が高くなり過ぎる『高血糖・糖尿病』のほうが低血糖症よりもハイリスクな疾患とされている。

血糖値を下げるための生理学的メカニズムは、膵臓のランゲルハンス島から分泌される『インスリン』しか存在せず、インスリンの分泌が減少・停止したり、インスリンの血糖降下作用が弱まったりすると、血糖値を抑えられなくなり糖尿病が発症することになる。

糖分が多く含まれている炭酸飲料・缶コーヒーなどの『清涼飲料水』を、短時間で大量に摂取すると一過性の糖尿病を発症することもある。腎臓の尿細管による血糖値の処理能力は『180mg/dl』程度であり、これを超える糖分を摂取すると糖尿の症状が発症してくるのである。

人間を含む動物の生体の仕組みは、血糖値を上げやすく下げにくいように設計されているが、その理由は近代以降の人間社会のように『飽食の時代』が動物の歴史に殆どなかったからであると推測される。人類も動物も数百万年以上の長い年月にわたって、『生きていくために必要な食糧・糖分』を何とか摂食できるという『飢餓の時代』を長く経験しており、その影響で進化論的に『血糖値を上げるメカニズム(餓えに耐えるメカニズム)』が多く獲得されたといえる。

また、血糖値が上がって下がらなくなる『糖尿病』になっても短時間で死ぬことはなく、糖尿病は『不治の慢性疾患』としての特徴を強く持っているが、血糖値が『約50mg/dl』よりも低くなると脳の栄養分(エネルギー代謝)を維持することができなくなり、意識レベルが急速に低下して昏倒から死亡するリスクがでてくる。

極端な低血糖状態が続くことは、高血糖状態が続くよりもハイリスクであり、簡単に言えば飢餓による『意識消失・昏睡』といった致命的状態を引き起こすのである。そのため、生体には血糖値を『約50mg/dl以上』に保つための内分泌(生体ホルモン)のシステムが多く備わっているのである。



posted by ESDV Words Labo at 03:08 | TrackBack(0) | て:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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