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2010年02月14日

[バウハウス(Bauhaus)とモダン建築]

バウハウス(Bauhaus)とモダン建築

20世紀の建築史に独自の『機能性とデザイン(美観)の統合』という建築思想を導入したのが、1919年にワイマール市(ドイツ)に設立された建築・工芸学校の“バウハウス(建築の家)”である。バウハウスの初代校長は建築家のW.グロピウスであり、建築を『生活機能の総合的な場』として再定義し、19世紀までの外観の形式美や様式美だけに偏った『虚飾的な建築・非機能的な建築』を厳しく批判した。

W.グロピウスは『充実した市民生活』『機能的かつデザイン的な建築様式』の融合を指向しており、バウハウスにおける教育理念は彫刻・絵画・工芸などの美的な芸術と職人による実生活に役立つ造形技術を統合するということだった。『芸術(アート)』『技術(テクノロジー)』を統合した20世紀の建築様式・工法・技術によって、市民生活の文化的向上と実際的利便性とを無理なくシームレスにつなげることが、建築・芸術教育の目標として掲げられたのである。

知覚的・情動的な感動を誘う『芸術(アート)』を、実生活の機能性に直接的に役立つ『技術(テクノロジー)』と融合させようとする運動・思想は、バウハウス以前にも『ユーゲントシュティール』という芸術復興運動として存在していた。

機能性とデザイン性の両立を目指したペーター・ベーレンスの工場建築や社会主義の理想と建築様式を結合させようとしたブルーノ・タウトのガラスや水晶を用いたユートピア建築にも、『機能性とデザイン性の総合』の傾向が認められる。

機能的な市民生活と建築技術・芸術的感性の融合という壮大なビジョンの始まりは、次世代の建築素材の発見とも関係しており、バウハウスの建築技術では『コンクリート・ガラス・鉄筋(鉄)』などの近代的素材を積極的に活用していこうとするところに特徴がある。

2010年の現代では『モダンなデザイン』というとややレトロな古臭い印象もあるが、『モダニズム』という機能性を重視して無駄のない洗練されたデザインを追求する建築デザインの思想風潮そのものは、今でも生きていて有効だと言えるだろう。



posted by ESDV Words Labo at 11:42 | TrackBack(0) | は:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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