ウェブとブログの検索

カスタム検索





2006年03月22日

[アイゼンク性格検査(Eysenck Personality Questionnaire)],[愛着(attachment)]

アイゼンク性格検査(Eysenck Personality Questionnaire)

心理検査(心理テスト)には、大きく分けて『性格検査(人格検査)』『知能検査』がある。

性格検査は、人間の個性を特徴付ける性格傾向を大まかに測定するもので、モーズレイ性格検査(MPI:Maudsley Personality Inventory)ミネソタ多面人格目録(MMPI:Minnesota Multiphasic Personality Inventory)などがその先駆けとして知られている。

MMPIは、現在でも標準的な多角的性格診断法として用いられる非常に長い質問紙法の性格検査である。MPIは、心身医学的疾患や神経症と関連する性格傾向を測定する質問紙法で、人間の人格を『内向性―外向性』の観点から見ることを基本としている。

アイゼンク性格検査は、1975年に、特性因子論や性格心理学の研究者として知られるアイゼンクにより作成されたが、モーズレイ性格検査の影響を強く受けたものと言われる。

『外向性・内向性尺度』『神経症傾向尺度』『虚偽発見尺度』『精神病傾向尺度』を持つ精神医学的な性格検査である。

しかし、アイゼンク性格検査で測定されるP尺度(精神病傾向尺度)は、統合失調症(精神分裂病)やうつ病(気分障害)の傾向を測定するものではなく、『冷淡で非社交的であり、他人と打ち解けることの難しい性格』を意味する。P尺度は、現在の精神医学で考えると、人格障害の下位分類である『精神病質人格障害』に近いものだといえる。

愛着(attachment)

ボウルビィは、児童精神医学の領域で、母子のアタッチメント理論を提唱して乳幼児の精神発達を論じた。

愛着(アタッチメント)とは、特定の対象(母親など)やモノに対して形成される強い情緒的な結びつきである。アタッチメントは、人間の発達初期において、生存維持と不安軽減のために形成される環境適応的な反応である。それと同時に、アタッチメントは、人間の孤独感を和らげて基本的安心感を育むために必要な行動であり情緒である。

乳幼児は、『泣く・微笑む・発声・後追い』などの情緒的な発信行動で、自分の不快や欲求を養育者(主に母親)に訴える。その情緒的な発信行動に対して、マザリングともいわれる素早く適切な反応(ミルクを与えてくれる・おしめを変えてくれる・スキンシップをとってくれる・優しく抱いてくれる)を返してくれる大人に対して、乳幼児はアタッチメントを形成することになる。

乳幼児は強いアタッチメントを感じている発達段階(共生期)から弱いアタッチメントを感じている発達段階(分離個体化期)へと成長していくが、母親や父親は小学生の年代までは安全基地としての心理的役割を明確に示すケースが多い。

ハヴィガースト(R.J.Havighurst)は、発達の順序性(離乳・歩行訓練・トイレットトレーニング・言語獲得)を挙げたが、順調に健康的な心身の発達が成し遂げられる原動力となるのが最も重要な養育者に対するアタッチメントということができよう。アタッチメントがどのような特性と強さをもって形成されているかを確認するための実験的方法として、エインズワース(M.D.S.Ainsworth)が考案したストレンジ・シチュエーション・メソッド(strange situation method)がある。



posted by ESDV Words Labo at 07:09 | TrackBack(0) | あ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック