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2010年09月02日

[H.パーカーストのドルトン・プラン(Dalton Plan)]

H.パーカーストのドルトン・プラン(Dalton Plan)

アメリカの女性教育家であるH.パーカースト(H.Parkhurst)が1913年頃に独自に開発した教育方法(学習指導計画)が『ドルトン・プラン(Dalton Plan)』である。初めにアメリカのドルトン市で提唱されたことからドルトン・プランと呼ばれることになったが、1920年代にはヨーロッパ諸国や日本にも少しずつその教育計画法が伝搬してきた。

ドルトン・プランには以下のような特徴や目的があるのだが、現在の学校教育の大きな問題の一つである『いじめ・仲間はずれ』についても、『学級(クラス)』『授業(学習指導)』とを概念的あるいは機能的に区別することによって、システマティックにいじめを防止することができるかもしれない。

1.『学級(クラス)への所属』と『授業(学習指導)の目的』とは区分することが可能である。

2.学習指導要領などで大まかに決められた学習課題はあるが、その課題の達成方法や達成順序については生徒が自主的・計画的に考えていかなければならない。

ドルトン・プランは現代の学校教育の中心的価値観でもある『生徒の自主性・主体性・自律性』を尊重した教育方法であり、生徒自身に『学習課題の達成方法』を考えさせて学習計画を立案させるというところに最大の特徴がある。生徒は現在の一般的なクラス制度と同じく、学級集団(クラス)に所属してそれぞれのクラスには担任教師がつくのだが、『授業の選び方・受け方』にはかなりの自由度を認めているので、実質的には『大学の講義方式』に近い形で授業を受けることができる。

教科学習は教科別に分かれた『実験室』において実施されるが、生徒には各教科ごとに『1ヶ月分の課題』が与えられて、それぞれの課題をどのような順番で達成していくかについては『生徒の自主的な計画策定』に委ねられることになる。

固定的なクラスメイトでずっと一緒に授業を受けなければならないクラス制だと、生徒間の協調性や連帯感が高まりやすい一方で、『力関係・優劣意識の差』が固定されやすくなりいじめ問題が起きやすくなるという問題が指摘される。学級(クラス)と授業(学習指導)を機能的に分類するドルトン・プランでは、『柔軟なクラスメイトとの友人関係』を作りやすくなり、風通しの良いオープンな友人関係によっていじめの発生が抑制されやすくなることが示唆されている。



posted by ESDV Words Labo at 03:38 | TrackBack(0) | と:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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