ウェブとブログの検索

カスタム検索





2010年09月07日

[デイケア(day care)とナイトケア(night care)]

デイケア(day care)とナイトケア(night care)

精神医療や高齢者介護、リハビリテーション、社会福祉、児童保育などの分野で、昼間の時間帯に提供される各種のケアサービスを総称して『デイケア(day care)』という。高齢者の認知症予防や社会参加促進のために行われるレクリエーション(趣味の活動・集団行動)を中心とした介護サービスのことを『デイ・サービス(day service)』と呼ぶこともあるが、デイケアとの違いは医療やリハビリテーションに重点が置かれていないことである。デイケアで利用者を預かってくれる時間の基準は『約6時間』とされている。

広義のデイケアの対象となるのは『心身障害者(特に精神障害者)・高齢者・幼児・ひきこもり(非社会的問題のある人)』であり、昼間の時間帯に長く預かってもらえるので、家庭で障害者や認知症の高齢者の面倒を見ている介護者(保護者)の心理的・身体的負担を和らげるという効果も極めて大きいとされる。乳幼児のデイケアというのは例外的なサービスであるが、虐待リスクが高いと自覚する親の心理的負担を和らげたり育児ノイローゼを予防したりすることを目的にして、『デイケア・ショートステイ(児童養護施設への短期預かり)』などのサービスを実施している自治体もある。

夕方〜夜間に掛けて医療機関や介護施設が実施するケアサービスのことを、デイケアに対して『ナイトケア(night care)』と呼ぶが、ナイトケアはデイケアほど一般的なサービス形態ではない。精神医療の入院患者の中には、夜間は病院に入院して、昼間は健常者と一緒に会社や学校に通うという生活を送っている人もいて、こういった夜間の生活や治療面での面倒を病院が見る形態の社会復帰プログラムを『ナイト・ホスピタル(night hospital)』という。

デイケアとは一般社会や職業活動に復帰することが困難な人たちに対する『通所リハビリテーション』であり、『社会復帰の支援サービス』である。それと同時に、『利用者の心理的ケア』を自然な人間関係の中で行える場であり、『集団参加の動機づけ(仲間づくり)』も行える総合的な対人援助の方法でもある。精神障害者や高齢者、認知症患者、リハビリを要する身体障害者(療養者)、ひきこもりに対して実施されるデイケアの主要な目的・効果は、以下の6点であると考えられる。

1.規則正しい生活リズムを身に付けて、時間の管理能力を高めること。

2.機能回復のためのリハビリテーションや治療を受けられること。

3.複数の他者と関わって話し合うことで、仲間づくりや社会参加のきっかけを掴むこと。

4.他者とのコミュニケーションや集団行動を通して、主体性や協調性、適応性を高めること。

5.障害者や高齢者、認知症患者の面倒を見ている家族の負担・ストレスを和らげること。

6.ゲーム・レクリエーション・趣味の活動・作業などを通して、利用者の精神的ストレスを解消して作業能力・体力を高めること。

最後の居住地になることが多い介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)ではデイサービスが実施され、在宅復帰を目指す介護老人福祉施設ではリハビリテーションのためのデイケアが実施されるが、高齢者を対象としたサービスでは両者の違いは必ずしも明確ではない。デイケアの最終的な目的は『社会復帰・在宅復帰・就労』などであるが、回復期のリハビリテーションや再発・再入院の予防、(治癒の見込みのない)慢性期患者・重症認知症者の居場所としての役割も果たしている。

posted by ESDV Words Labo at 07:30 | TrackBack(0) | て:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。