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2006年04月09日

[アカシジア(akathisia,静坐不能)]

アカシジア(akathisia,静坐不能)

アカシジアとは、『静坐(静座)不能』と訳される身体症状で、ソワソワとして落ち着かず、身体を動かさずにじっとしていることが不可能な状態となる。

一般的に、精神疾患の薬物療法を行っていない者に見られるアカシジアは、パーキンソン病(パーキンソン症候群)症状として発症し、手足の痙攣や振戦と共に見られることが多い。

『脚がムズムズとして落ち着かない、足に違和感を感じて足踏みせずにはいられない、四肢の運動を自分でコントロールすることが出来ない、目つきが変わってぼんやりしていたり、周囲から見てきつい目つきになっている』といった主訴となって現れてくる。

パーキンソン病という神経疾患は、中脳内の黒質線条体の神経活動の障害によって発症するが、その具体的な発症原因は不明で、家族遺伝性も乏しい。

パーキンソン病患者の中脳には、黒質から線条体へとドーパミンを分泌するニューロンの変性(病変)が見られる。つまり、パーキンソン病によって起こる運動性の身体症状(運動亢進・運動低下)の原因は、脳内(大脳基底核)のドーパミンの不足(枯渇)であると考えられる。

運動亢進の症状が顕著なのは、手足の振るえ(安静時振戦)固縮(筋肉の強剛・仮面様顔貌)であり、運動低下の症状が顕著なのは、のろのろとした運動や動作(運動性緩徐)である。筋肉剛直と振戦によって、通常の歩行が困難となってよたよたしたり、小刻みに機械的に歩いたりする。

強力な神経鎮静作用のある抗精神病薬を長期服用していてアカシジアのような症状が見られることがあるが、これはドーパミンD2受容体を遮断することによって精神安定作用、興奮や錯乱の鎮静作用を得る抗精神病薬の典型的な副作用である。

ドーパミンの神経伝達活動を抑制することによって、運動性の興奮や不安・恐怖・強迫観念などの精神症状を抑制するのが主要なメジャートランキライザーの薬理機序であるから、その副作用としてドーパミン不足によるパーキンソニズムやアカシジアなどの神経運動性障害としての身体症状が起こる場合がある。

posted by ESDV Words Labo at 00:00 | TrackBack(0) | あ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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