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2006年04月22日

[アチーブメント・テスト(achievement test)],[学校教育における学力検査の目的と形態]

アチーブメント・テスト(achievement test)

アチーブメント・テスト(achievement test)とは、学力検査(学力到達度検査)のことである。知能検査で測定される先天的なIQ(Intelligence Quotient)を測定するテストではなく、一般的に学習遂行能力とされる『知能』の程度を評価するテストでもない。

つまり、アチーブメント・テスト(achievement test)とは、学校教育における定期試験(中間考査・期末考査)や模擬試験のようなもので、学習行動を取った成果を評価するテストであり、『相対的な学習量』を測定する目的を持ったものである。

学校教育では、教科学習(教育指導)の学習量や到達度がアチーブメント・テストによって評価されるが、学力検査としてのアチーブメント・テストで測定するものは、知識能力だけではなく、技術能力や生活態度、対人スキルなども含まれている。広義のアチーブメント・テストには、感情指数や生活態度、対人スキルといった学校教育の内申書のようなものも含まれると考えられる。

教師と学生の教育目標を達成する為の指標として学力検査(アチーブメント・テスト)の結果は利用される。教師はより良い教授法や個別指導法を工夫する為に学力検査の結果を参考にし、各生徒の得意分野と苦手領域を把握して細かで丁寧な教育指導を行うことが望まれる。生徒は、自分の学力検査の結果を見て、各学習領域の理解度を確認して、自分の得意分野に更に磨きをかけ、苦手分野については弱点を克服する為の努力をしていくことが望まれる。

学力検査の実施によって教師は相対的評価のレベルで生徒を振り分けるのではなく、その結果を各生徒の有効な個別指導へとフィードバックするようにしなければならない。教師が学力検査の成績を見て考えるべきことには、『有効な教授法・生徒の学習の動機付け・効果的な教育指針』などがある。

教科学習の成績向上、教育環境の改善、教師と生徒への有効なフィードバックという重要な教育的役割を学力検査(アチーブメント・テスト)は持っているのである。学力検査は、各学年で修得すべき基礎や技能を問う標準化された『標準学力検査』が一般に用いられるが、学校の教員が自分自身の経験や工夫を生かして作る『個別の学力検査・プリントの質問紙・論文形式のテスト』を用いることもある。

国語という教科に、物語の読解・文章の記述(作文)・書き取り(漢字)・古典理解・文学史などの学力要素があり、数学という教科に、計算・図形・空間認識・論理過程(証明能力)・公式理解・定義の考案などの学力要素があるように、一つの学科にも非常に多くの知的能力のパラメータ(変数)があるので、分析的な学力評価に適した診断的学力検査などもある。小学校・中学校などの成績通知表では、多くの場合、この分析的学力評価が用いられており、各教科の学力要素を個別に評価している。



posted by ESDV Words Labo at 17:20 | TrackBack(0) | あ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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