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2010年12月01日

[脳挫傷(brain contusion)と脳卒中(cerebral apoplexy)]

脳挫傷(brain contusion)と脳卒中(cerebral apoplexy)

脳震盪(brain concussion)は頭部・顎に強い衝撃を受けたことにより『一時的な意識喪失・記憶喪失・めまいやふらつき・頭痛』といった症状が発生するが、脳震盪の最大の特徴は脳の器質的な損傷(外傷)が無いということである。脳震盪の多くは氷や濡れタオルで頭部を冷やして安静にしていれば回復するが、衝撃で気絶するなど中等度以上の脳震盪を受けた場合には、念のために頭部CTスキャンなどの精密検査を受けて脳内出血の有無を調べたほうが良い。

脳挫傷(brain contusion)というのは交通事故や転倒、鈍器などで頭部に激しい衝撃を受けて、頭蓋内部で脳自体に器質的な損傷・外傷を負う傷害のことである。脳挫傷を受けた時には、頭蓋骨骨折や脳内出血を伴っていることが多い。重症事例では昏睡状態に陥ったり鼻腔内や口腔内から出血することがあり、その場合には生命の危険が生じることも少なくない。

外部からの激しい衝撃によって脳挫傷が生じるが、打撃を受けた側に生じる損傷を『直撃損傷(coup injury)』、その衝撃を受けて脳が反対側に揺らされて受ける損傷を『反衝損傷(contrecoup injury)』と呼んでいる。脳挫傷では脳実質の挫滅や脳内の小出血、脳内の浮腫が発生することがあるが、具体的症状としては『気分の悪さや嘔吐・意識障害・運動知覚麻痺・痙攣発作・視野の欠損』などが起こってきて、重症になると昏睡からの死亡リスクも出てくる。

脳挫傷はダメージが脳の広範囲に及ぶ為に、外科的手術ができずに保存治療に留まることも多いが、回復した後にも運動機能障害・四肢麻痺・言語障害・視力障害・トラウマティックな精神症状などの後遺症が残ることが多い。特に昏睡状態や脳内血腫を伴う重症事例では予後が悪く、生命を落とさないとしても社会復帰は困難になりやすい。

脳卒中(cerebral apoplexy)は、脳疾患の発作や悪化によって突然倒れてしまう病気の総称であるが、脳血管の破裂や梗塞が関係していることが殆どなので最近では『脳血管障害』という呼ばれ方がすることも多い。悪性新生物(がん)と心疾患に続く、日本人の死因のベストスリーに脳卒中(脳血管障害)は入っている。脳卒中(脳血管障害)は大きく分けると、『脳出血(脳内の血管が破れて出血する疾患)』『脳梗塞(脳内の血管が詰まって閉塞してしまい脳細胞が壊死する疾患)』とに分けることができる。

『脳出血』の原因としては、食生活の欧米化によって塩分の多い食事や低タンパクの食事が増えたことがあり、高血圧症になって血管が破れやすくなっていることが考えられる。『脳梗塞』も生活習慣病として解釈することができ、脂肪分(コレステロール)の多い食事が増えていることや、運動不足・寝不足(過労状況)の生活習慣になっていることが原因の一つになっている。

脳卒中(脳血管障害)を起こしてしまうと、四肢麻痺(感覚の麻痺)や半身不随(出血した脳部位と逆の半身が麻痺)、運動知覚障害(四肢を動かせなくなったり知覚機能が低下する)といった後遺症が発生しやすくなるので、できるだけ早期にリハビリテーションを実施して低下した機能の回復を進めていくことが大切である。



posted by ESDV Words Labo at 11:11 | TrackBack(0) | の:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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