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2010年12月01日

[脳波(electroencephalogram, EEG)]

脳波(electroencephalogram, EEG)

脳波(electroencephalogram, EEG)とは脳が示す電気的活動を記録したものであり、脳電図や略語のEEGと呼ばれることもある。脳波は大脳皮質の神経細胞(シナプス)から発生している電気活動の総和(Σ)を示すものと仮定されており、脳波を測定するための電極の位置は国際的に決められている。だが、脳の全ての部位に電極を取り付ける必要はなく、通常は左右の前頭部や側頭前部・側頭中部・中心部・頭頂部・後頭部などの幾つかの部分に電極をつけて測定している。

脳波のグラフでは、横軸が時間軸、縦軸が電圧の振幅となっており、記録の速度は3cm/秒が基準となっているが、現在では電気的・コンピュータ的な『脳波モニター』によって記録されている。振幅は50μV(100万分の50V)を5mmで記録していき、1秒間に何回振幅するかの周波数(Hz)によって、α波やβ波などの波形が定義されている。『脳波』という日本語そのものは、1942年に名古屋帝国大学教授の勝沼精蔵によって提案されたものである。

全般的かつ持続的に出現して、脳波の大部分を規定する特定の脳波活動のパターンを『基礎律動(背景脳波)』というが、この基礎律動には以下の6種類がある。一般に健常者では、安静・閉眼・覚醒状態では後頭部を中心にα波が多く出現し、睡眠の深さ(睡眠段階)も脳波の周波数に基づいて分類されている。α波を基準としてそれよりも周波数の遅い波形を徐波、周波数の早い波形を速波という。

δ波(デルタ波)……1〜3Hz。ノンレム睡眠で熟睡している時に現れる。

θ波(シータ波)……4〜7Hz。とろとろと眠くなってきた入眠時に現れる。

α波(アルファ波)……8〜13Hz。安静してリラックスしている時や閉眼している時に後頭部に現れるが、前頭部ではあまり見られず、開眼して視覚刺激が入るとβ波に移行する。

中間速波……14〜17Hz。

β波(ベータ波)……18〜30Hz。覚醒して何らかの精神活動をしている時に現れる。

γ波(ガンマ波)……30Hz以上。脳内が異常に興奮していて気持ちも高ぶっている時に現れる。

てんかんや脳血管障害、頭部外傷、脳炎、脳性マヒ、統合失調症などによって、脳波の基礎律動に異常なパターンが発生することがある。



ラベル:脳波 脳科学 医学
posted by ESDV Words Labo at 15:54 | TrackBack(0) | の:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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