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2010年12月24日

[バイオエナジェティック・アナリシス(bioenergetic analysis)]

バイオエナジェティック・アナリシス(bioenergetic analysis)

性の全的解放によって精神病理(神経症)や社会問題(犯罪・差別)を改善できるとしたウィルヘルム・ライヒ(Wilhelm Reich, 1897-1957)は、性一元論の精神分析家として知られるが、その弟子にアレキサンダー・ローウェン(Alexander Lowen)という分析家がいる。アレキサンダー・ローウェンは、身体や精神内部において蓄積される不快な緊張感の蓄積を解明する『バイオエナジェティック理論(bioenergetic therapy)』を提唱して、その理論を独自の精神療法(心理療法)に応用しようとした。

バイオエナジェティック理論は、『筋肉(身体)の緊張』『精神の緊張(性格の硬さ)』とを相関させる理論であり、筋肉の緊張が亢進することによって人間関係がスムーズに行かなくなったり、物事に向かう姿勢が固くなり過ぎてしまうという。A.ローウェンは、身体・筋肉の緊張が人間の生体エネルギー(リビドー)の自然で自由な流れを阻害すると仮定して、『筋肉の不快な緊張』を独自の運動や姿勢の取り方で緩和すれば、精神的問題の多くを解決できると主張した。

バイオエナジェティック療法とは、身体をリラックスさせる運動や姿勢の取り方によって、緊張でブロックされた生体エネルギーの流れを回復させることを目的にした心理療法である。A.ローウェンは『精神のしこり』と『身体のしこり』を相互作用するものと定義して、両方のしこりが悪化することによって『呼吸の不全感』も高まると考えた。従来の精神分析やカウンセリングは『言語的コミュニケーション』を中心として分析・支持・保証・共感などを与えていく技法であったが、バイオエナジェティック療法は『身体(筋肉)の緊張緩和』がメインの技法でありマッサージ・指圧などもその技法に組み込まれているのが特徴である。

キリスト教の三位一体論に擬えて、A.ローウェンは『性格構造・エネルギーの流れ・しこり(滞り)』を三位一体となって機能する生体メカニズム(人間の仕組み)と考えており、しこりを和らげてエネルギーの流れを正常化することによって、精神病理の原因ともなる性格構造の歪みを矯正できるとした。



posted by ESDV Words Labo at 11:00 | TrackBack(0) | は:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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