ウェブとブログの検索

カスタム検索





2011年01月31日

[白内障(cataract)の症状・原因・治療]

白内障(cataract)の症状・原因・治療

白内障(cataract)は加齢によって発症しやすい眼科疾患であり、眼の中でレンズの役割を果たしている『水晶体』が白く濁ってしまって、物が見えにくくなるという病気である。かつては、眼が白濁する症状から『白底翳(しろそこひ)』と呼ばれることもあった。健康な水晶体は透明な組織でタンパク質と水分から成り立っているが、『タンパク質の変性』を引き起こす各種の原因によって、この水晶体が白く濁ってくることがある。

白内障の症状の問題点は、視力低下で対象が見えにくくなって日常生活に支障を来たすという事だが、症状が悪化して進行すると視力の大幅低下によって殆ど物が見えなくなってしまうことがある。白内障の原因は、水晶体内の『αクリスタリン蛋白変性』に伴う不溶性蛋白の増加であるが、大きく『先天性白内障』『後天性白内障・加齢性白内障(老人性白内障)』とに分けられる。白内障の最も大きなリスク要因は『加齢・高齢』であり、60歳代で70%、70歳代で90%、80歳以上ではほぼ100%の人が白内障を発症するという統計的データがある。

老人性白内障以外の後天性の原因としては、『外傷・紫外線や赤外線・放射線・眼内膜炎など炎症・網膜剥離の合併症・アトピー性皮膚炎の合併症・眼周囲の外用ステロイド剤の副作用・全身性疾患』などを考えることができる。ダウン症候群などの染色体異常によっても、白内障が発生することがある。

外科的手術以外の方法では、白内障そのものを医学的に完治させることはできず、また水晶体の白濁そのものを取り除くことはできない。症状の程度が軽ければ、点眼薬の薬物療法によってその進行を遅らせることができるが、最近では『点眼薬治療のエビデンス』を疑問視する臨床的意見もでてきており、運転・作業をしたり糖尿病の持病がある患者には、早期の外科的手術(現在は麻酔薬・安全性・時間短縮の進歩があり患者の負担も小さい)が勧められることが増えている。

白内障の進行を遅らせることを期待して処方される薬には、以下の内服薬と点眼薬(目薬)とがある。

内服薬……唾液腺ホルモン製剤(パロチン),チオプロニン製剤(チオラ),アルドース還元酵素阻害剤(キネダック),漢方薬の八味地黄丸

点眼薬……ピノレキシン製剤(カタリン、カタリンK、カリー、カリーユニなど),グルタチオン製剤(タチオン、ノイチオン、チオグルタン、グルタチオン、イセチオン、ピネチオンなど)。

白内障の外科手術は、水晶体の濁りを摘出術や超音波などで取り除いてから、人工の水晶体である『眼内レンズ』を移植するという方法になるが、近年では局所麻酔の短時間手術で実施できる『超音波水晶体乳化吸引法』が主流になってきている。更に、小型の『折りたたみ眼内レンズ』を使うことで、切開幅を3mm以下に抑えられるようになっていて患者の身体的負担・不安も小さくなっている。手術後に、眼鏡を使わずに遠くも近くも見えやすくなる『多焦点眼内レンズ(遠近両用眼内レンズ)』を装着することも可能であり、最近は三井記念病院赤星隆幸医師が実践しているフェイコ・プレチョップ法という更に切開幅が小さな新しい術式もある。



posted by ESDV Words Labo at 22:50 | TrackBack(0) | は:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。