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2011年02月11日

[パーソナル・インフルエンス(personal influence),ウェブのインフルエンサー(influencer)]

パーソナル・インフルエンス(personal influence),ウェブのインフルエンサー(influencer)

インフルエンス(influence)とは『影響力』という意味であるが、個人の発言・行動・態度・交渉などが、他者の行動や意志決定に与える影響のことを『パーソナル・インフルエンス(personal influence)』という。人間は自分の興味関心と関係する情報を受け取ることによって何らかの影響を受けるが、個人の行動・意志決定が影響を受ける情報媒体としては『マスメディア・他者とのコミュニケーション・インターネット(ウェブ)』がある。

テレビ・新聞・ラジオ・雑誌などのマスメディアの影響力は非常に強いとされているが、インターネット(ウェブ)上のソーシャルメディアやブログ、サイトなどの登場によって、その社会的な影響力は分散されることになった。また、マスメディアが発信する情報・広告では、個人の行動や意志決定を直接的に変えることは難しく、マスメディアの情報・広告を受け取った個人が、それを知り合いに対して話題にしたり説得したりする『口コミ』によって、その影響力が格段に大きくなっていく。

E.カッツ(E.Katz)P.F.ラザースフェルド(P.F.Lazarsfeld)は、統計的な調査研究によって『最終的な意志決定・判断内容』に与える影響は、マスメディアよりも個人間のコミュニケーション(会話・口コミ)のほうが大きいという事を明らかにした。つまり、『情報・知識・流行を知覚する』という初期の段階ではマスメディアの影響力はかなり大きいのだが、『受け取った情報を実際の意志決定・判断内容に応用する』という後半の段階では個人間のパーソナル・インフルエンスが大きくなるのであり、マスメディアと個人間コミュニケーション(口コミマーケティング含め)は『相互補完的な役割』を果たしているのである。

テレビや新聞、雑誌で何らかの情報を得た人たちは、家族・恋人・友人・同僚などの日常的にコミュニケーションしているメンバーにその情報を話題として伝達することが多く、『信頼している身近な人』から聞いた情報はその人の行動や意志決定に影響を与えやすくなる。マスメディアから取得した一般的な情報・知識などを、『同質的・継続的なコミュニティ』の内部で日常的に接している他者に説得的に伝達すること、これが個人の行動・発言が他者の意志決定に直接の影響を及ぼす『パーソナル・インフルエンス』の作用メカニズムとなっている。

ウェブ(インターネット)の登場によって、マスメディアの影響力は以前よりもやや小さくなり、個人のウェブ上での情報発信を通した『パーソナル・インフルエンス』は更に大きくなっているが、mixiやfacebook、twitterなどのソーシャルメディアの普及によって個人が情報発信・コミュニケーションによって発揮できるインフルエンスは極めて大きくなる傾向にある。

特に、1日に数十万〜数百万のページビューを得られるサイト(ブログ)の運営者、数千人〜数十万人以上のフォロワー(フレンド)を持っているSNSのユーザーなどの情報発信力と社会的影響力はマスメディアにも匹敵するものとなっており、このようにウェブ上で膨大無数の他者に対して影響力を持っている個人のことを『インフルエンサー』と呼んでいる。ブログが誕生したばかりの時期には、大勢の読者がいる人気ブログを運営するブロガーのことを『アルファブロガー』と呼んだことがあったが、アルファブロガーもインフルエンサーの一種として理解することができる。



posted by ESDV Words Labo at 13:46 | TrackBack(0) | は:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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