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2011年03月22日

[発達指数(developmental quotient)]

発達指数(developmental quotient)

発達検査(developmental test)で出される結果として、標準的な発達年齢で見られる行動・発話と比較した『子どもの発達年齢』があり、1ヶ月で母親を見て笑う、2ヶ月で動く対象を追視する、12ヶ月で自分で立てるなどの基準がある。発達検査の発達年齢などの結果を踏まえて、子どもの発達状況を数量化して示したものを『発達指数(developmental quotient:DQ)』と呼ぶ。

発達指数を求める公式は『発達指数(DQ)=発達年齢(DA)÷生活年齢(CA)×100(小数点以下は四捨五入)』で、標準的な発達年齢で見られる行動や反応ができていれば“100”という発達指数が出るようになっている。発達指数の求め方の基本原理は、標準的な知的水準との差異によって指数を求める『知能指数(IQ:Intelligent quotient)』と同じであるが、発達指数の高低がそのまま知能指数の高低と相関しているわけではなく、発達指数が低くてもその後の学習・努力・意欲などによって知能指数が高くなることも少なくない。

知能指数を求める公式も『知能指数(IQ)=精神年齢(MA)÷生活年齢(CA)×100』という発達指数と同じ形式の公式になっていて、その年齢での標準的な知的水準と自分の知的水準との比率が基準になっている。発達指数は標準的な発達水準を“100”とすることで、被検者である乳幼児・児童の心身の発達が進んでいるのか遅れているのかをわかりやすく把握することができ、発達障害などの早期発見・早期対応(教育支援)に結び付けやすいという利点がある。

その一方で、子どもの心身発達は『可塑的・成長的な特性』を持っていて、発達検査を行った時点で発達が多少遅れていても、遺伝的・器質的な発達障害などがなければ、その後の経験や学習、成長によって自然に標準的発達水準に追いつくことのほうが多く、特別な心配をし過ぎるというのも好ましくない。

発達検査には『子どもの気分・情緒・体調・環境への反応・検査者との相性』なども関係してくるので、一回の発達検査で発達指数の数値が出されても、それだけで子どもの『潜在的な知能・行動・適応の発達可能性』を十分に予測することは当然できないということになる。各年齢の段階ごとに子どもの心身の状態をアセスメントしながら、子どもの精神・知能・身体の発達に合わせたしつけや教育、支援(援助)、福祉、医療を柔軟に考えていくことが大切である。



posted by ESDV Words Labo at 06:06 | TrackBack(0) | は:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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