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2011年04月17日

[発達障害(developmental disability, developmental disorders)]

発達障害(developmental disability, developmental disorders)

発達障害(developmental disability)とは、何らかの要因によって正常な心身の発達プロセスが障害された状態であり、1980年代以前には『精神遅滞・発達遅滞』という概念で主に知的障害の事を指していた。現在では、精神遅滞や知恵遅れといった差別的意図を感じさせる概念は用いられなくなり、『知的障害』というカテゴリーでまとめられているが、通常は知的障害のみを持っている子どもは発達障害には含めないようになっている。

かつての曖昧で多義的だった発達障害の原因には、『遺伝的要因・器質的要因』『心理的要因・環境的要因(社会的要因)』の両方が想定されていたが、現在の発達障害では『遺伝的要因・器質的要因(脳の障害)』などの生物学的原因によって発症するものだけが発達障害として定義されている。即ち、育てられた家庭環境の機能不全や幼少期に経験したトラウマなど、『後天的な心理社会的要因』による発達障害に類似した問題症状の発生は発達障害には含めないということである。発達障害の原因は、『遺伝・体質・器質(脳機能の成熟障害)・乳幼児期の怪我や疾患』などの生物学的要因に限定されている。

現在の精神医学で『発達障害』として分類されているものには以下のようなものがあるが、その中心的な障害概念を形成しているのは、社会性・言語能力・想像力(共感性)の獲得が困難で他者とのコミュニケーションを円滑に行うことができない『広汎性発達障害(PDD:Pervasive developmental disorder) 』である。知的障害(精神遅滞)のみでは発達障害とは呼ばないが、知的障害がある発達障害を『重度発達障害』、知的障害のない発達障害を『軽度発達障害』として分類することもある。

広汎性発達障害(PDD:Pervasive developmental disorder)……自閉症の各種の特徴と重症度のグラデーション(段階性)を持っているという意味で『自閉症スペクトラム』とも呼ばれる。広汎性発達障害に分類されるものには、『カナー型自閉症(知的障害のある自閉症)・高機能自閉症(知的障害のない自閉症)・アスペルガー症候群・小児期崩壊性障害(CDD:Childhood Disintegrative Disorders)・レット障害(Rett's Disorders) ・特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS:Pervasive Developmental Disorders Otherwise Not Otherwise Specified)』などがある。

学習障害(LD:Learning Disabilities)……先天的要因によって、学習能力が低下したり学習が困難になったりする障害。学習障害に分類されるものには、『読字障害(ディスレクシア, Dyslexia)・計算障害・書字表出障害・特定不能の学習障害』などがある。

注意欠陥多動性障害(ADHD:Attention Deficit Hyperactivity Disorders)・破壊的行動障害(DBD) ……生物学的要因によって、落ち着いてじっとしている事ができずに動き回る多動症状があり、一つの物事に注意・意識を集中して取り組むことが難しい発達障害を『注意欠陥多動性障害(ADHD)』といい、部屋の掃除やモノの整理などができないという特徴を持つ。破壊的行動障害(DBD) というのは、社会的なルール・権威を無視して社会規範・倫理規範を守ることができずに、他者の権利・身体を侵害する反社会性を示す発達障害である。破壊的行動障害(DBD)には、『反抗挑戦性障害・行為障害』などがあり、反社会的・攻撃的で冷淡なパーソナリティが悪化すると『反社会性人格障害』に至ることもある。

運動障害……発達プロセスにおいて感覚機能と運動機能を協調させることが困難になり、ぎこちない運動しかできない『発達性協調運動障害』がある。



posted by ESDV Words Labo at 19:37 | TrackBack(0) | は:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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