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2011年04月17日

[広汎性発達障害(PDD)と自閉症スペクトラム・アスペルガー障害:2]

広汎性発達障害(PDD)と自閉症スペクトラム・アスペルガー障害:2

この記事は、[前回の記事]の続きになっています。自閉症(自閉性障害)の医学的診断は、DSM-IVやICD-10の診断基準に基づいて行われるが、DSM-Wで採用されている診断名には『自閉性障害・アスペルガー障害・他に分類されない広汎性発達障害=PDD-NOS」)』がある。

ICD-10で採用されている診断名には『小児自閉症・アスペルガー障害・非定型自閉症』がある。知的障害の有無は診断には直接影響しないが、知的障害・言葉の発達の遅れが見られないIQ70以上のアスペルガー障害などの自閉症スペクトラムを指して、『高機能自閉症(HA:high functioning autism)・高機能広汎性発達障害』という呼び方がされることもある。知的障害のある自閉症は、『低機能自閉症・カナー型自閉症』と呼ばれる。

DSM-Wによる自閉性障害の診断基準は以下のようになっている。

A:下記の3領域で合計6項目以上、その内で少なくとも[1]から項目以上、[2]と[3]からそれぞれ1項目ずつ当てはまる症状があること。

[1]以下の4項目のうち、少なくとも2項目以上当てはまる症状があること。

○社会性の獲得に関する問題

・視線が合わない、視線が合いにくい、アイコンタクトが通じない、相手の表情・身振りを読み取れない。

・年齢に応じた人間関係を作れない。

・興味のある物を見せたり、持ってきたり、指差す行為が乏しい等、楽しみや興味を他者と共有しにくい。

・他人への関心が乏しい(特に同世代の子と一緒に遊べない)、関心はあっても関わり方が一方的である。

[2]以下の4項目のうち、少なくとも1項目以上当てはまる症状があること。

○コミュニケーション能力の問題

・指差しやジェスチャーなどの開始が遅い、発語が遅い、二語文につながらない、又は話し言葉が完全に欠如している。※一般的に2歳までに単語、3歳までに二語文が出ているかどうかが、言葉の発達の遅れの目安となる。

・発語はあっても会話が成り立ちにくい、自分の好きなものの話ばかり一方的にする、独り言が多い。

・エコラリア(オウム返し)や遅延エコラリア(全く関係のない場面で以前に聞いた言葉を言う事)が多い。

・他人とやり取りをしながら展開させていくタイプの遊び(ごっこ遊び・ものまね遊び)が、年齢相応に出来ていない

[3]以下の4項目のうち、少なくとも1項目以上当てはまる症状があること。

○想像力(イマジネーション)の問題

・興味や関心が限定的で、一つの事にひどく執着する(こだわり行動が見られる)。

・特定の習慣や儀式に固執する、些細な事でも予定に変更があるのをとても嫌う。

・常同行動(くるくる回る、手をヒラヒラさせたり指をねじ曲げる等の常同的・反復的な運動)がある。

・特定のものを持ったり、見たり、集めたりする事に持続して熱中する。

B:Aに挙げた『社会性・コミュニケーション能力・想像力』の症状のうち、少なくとも1領域以上で3歳以前から遅れや異常が見られること。

C:小児期崩壊性障害、レット障害の診断基準には当てはまらない事。



posted by ESDV Words Labo at 23:35 | TrackBack(0) | こ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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