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2011年07月04日

[反応性うつ病(reactive depression)・非定型うつ病]

反応性うつ病(reactive depression)・非定型うつ病

内因性の精神病である古典的うつ病(大うつ病性障害)は、遺伝的要因(体質・気質)・脳神経学的要因といった『内部的要因』によって発症することになるが、反応性うつ病(reactive depression)は顕著な分かりやすい精神的ストレスに対する反応として発症するうつ病である。反応性うつ病は、従来の内因性のうつ病(気分障害)よりも『抑うつ感・興味と喜びの喪失・絶望感・意欲減退・希死念慮』といった精神症状の重症度が低く、精神病圏よりも神経症圏に近いと考えられていたが、現在では『心因反応・ストレス性障害・適応障害』として分類されることも増えている。

強度の精神的ストレスを感じるライフイベント(悲哀・怒り・苦痛を感じる感情体験)によって発症したうつ病が『反応性うつ病』であるが、最近のうつ病群の分類では『非定型うつ病・新型うつ病』といった疾病概念が用いられることも多い。更に、新型うつ病の中には自分が興味を持っている活動や精神的ストレスの少ない娯楽であれば『抑うつ感・億劫感・意欲減少』を生じにくい症例も増えており、『うつ病の疾病利得との相関・新型うつ病と擬態うつ病との鑑別』が精神医学領域で議論になることもある。

内因性のうつ病であっても、精神的ストレスや苦痛を伴うライフイベントが発症のトリガーになることは多いので、厳密には内因性うつ病と反応性うつ病との違いは『うつ病の諸症状の重症度・持続期間』などに限定されるという意見もある。反応性うつ病とは、『近親者や配偶者との死別・重要な人物との離別の悲哀体験・重大な失望や挫折・過度の欲求不満』などの精神的ストレスが誘因(トリガー)となってうつ病の精神症状や身体症状が発症するというものであり、その症状の重症度・持続期間は内因性うつ病よりも軽いとされている。

非定型うつ病と反応性うつ病との類似点としては、『ストレス反応性・気分変動性・拒絶に対する過敏性』などが上げられるが、非定型うつ病では朝に気分が落ち込んで、夕方から夜に気分が改善するという『日内変動』は見られにくく、摂食面の症状では『拒食』よりも『過食』が起こりやすいという特徴がある。従来のうつ病では、身体症状として『睡眠障害(不眠症)・食欲不振・性欲低下・慢性的な疲労感』が出ていたのだが、非定型うつ病では逆に『過眠症・過食症・性欲亢進・自分の好きな事に対する意欲』が出やすいという恣意的・選択的な特徴が指摘されていたりする。



posted by ESDV Words Labo at 01:17 | TrackBack(0) | は:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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