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2011年07月11日

[P-Fスタディ(Picture-Frustration Study)]

P-Fスタディ(Picture-Frustration Study)

P-Fスタディ(Picture-Frustration Study)とは、クライアントの無意識的な心理内容(葛藤・欲求・感情)を絵画に投影させる事で性格構造を分析する投影法の心理検査(心理テスト)である。24枚の刺激図版から構成されるP-Fスタディの適応年齢は4歳以上とされており、『児童用・青年用・成人用』の3種類の心理検査が既に作成されている。

P-Fスタディ(絵画・欲求不満テスト)は、アメリカの精神分析家ソウル・ローゼンツァイク(Saul Rosenzweig)が開発した心理テストである。フラストレーション(欲求不満)状況を描いたイラスト・漫画を被検者に呈示して、登場人物の一人についた吹き出しに『自分が思ったこと・自分だったら言いたいこと』を書いてもらうことで、力動心理学的に性格特性(怒り・攻撃性・適応性など)を分析していく。

P-Fスタディとは簡単に説明すれば、『欲求不満を感じるフラストレーション場面においてどのような反応・態度を示しやすいか』を確認するテストであり、被検者の欲求不満やストレスに対する耐性・適応を予測したり、現実的な対人場面への適応性・攻撃性を分析したりすることができる。P-Fスタディで用いられるイラスト・絵画は、『イラストに対する先入観(思い込み)』を排除するために、顔の表情や感情表現などは省略されており、シンプルな線画で二人の登場人物が描かれている。

P-Fスタディーで用いるシンプルなイラスト(絵画)は全部で24枚であり、日常生活で多くの人が経験したことがあるような『軽い欲求不満場面(フラストレーション状況)』が漫画の形式で描かれている。イラストには二人の人物が必ず描かれていて、一人の人物がもう一人の人物に対してフラストレーションを感じさせるような発言をしていたりする。その不快で苛立ちを感じやすいフラストレーション場面において、被検者(クライアント)がどのようなことを考えるのかどういう反応を返すのかを、人物につけられた『空白の吹き出し』に自由に書き込んでもらうのである。

イラストに描かれている左の人物は、相手の欲求実現を妨害したり相手の言動を批判したりしてストレスを与える『欲求阻止者』と定義されている。右の人物は自分の欲求・プライドが相手によって阻害されている『被欲求阻止者』であり、被検者(クライエント)はこの右側の被欲求阻止者の立場に立って、どのような事を考えるのだろうかを推測して書き込んでいく。イラストに描かれたフラストレーションの状況は、大きく『自我阻害場面』『超自我阻害場面』とに分類することができる。

『自我阻害場面』とは、人為的あるいは非人為的な妨害によって、直接的に『自我の欲求・意図』が阻害されて欲求不満(フラストレーション)を感じている場面のことである。『超自我阻害場面』とは、他者から道徳的に悪事を指摘されたり間違いを非難されたりすることで、間接的に『超自我の理想・目的』が阻害されて欲求不満を感じている場面のことである。

P-Fスタディーのテスト結果は、『攻撃性の方向』『フラストレーション反応の型』の2次元の組み合わせで行う。『攻撃性の方向』は、『他責的(他人を責める)・自責的(自分を責める)・無責的(誰も責めない)』の3つの方向性に分けられる。『フラストレーション反応の型』は、『障害優位型(障害の指摘を重視する)・自我防衛(自我を防衛機制で守ろうとする)・要求固執型(問題解決に重点を置く)』の3つの型に分けられる。

P-Fスタディの性格判定の結果は、この2次元の組み合わせ(3つの方向性×3つの反応型)によって9つのカテゴリー(自責的‐自我防衛タイプ,他責的‐要求固執タイプなど)が生まれることになるが、それに2つの変形的類型を加えて合計で11種類のカテゴリーとなる。



posted by ESDV Words Labo at 15:59 | TrackBack(0) | ひ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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