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2006年08月21日

[アルツハイマー型認知症(Alzheimer's Disease)と脳血管性認知症]

アルツハイマー型認知症(Alzheimer's Disease)と脳血管性認知症

老人性痴呆(痴呆・ボケ)と呼ばれていた知的能力全般の低下と認知機能・記憶機能の障害を中核とする脳疾患は、2004年12月24日から厚生労働省の取り決めによって『認知症』と呼ばれることになった。認知症は、物事を正確に理解する為の認知機能が衰え、物事の名前や過去にした出来事を覚えておく為の記憶機能が障害される疾患であり、知的能力全般の低下と日常生活能力の喪失、人格の急激な変化(気力の消失と感情の平板化など)を顕著に示すのが特徴である。

認知症が進行すると日時・場所・人物を思い出せなくなる失見当識(見当識障害)が発現して、ADL(Activities of Daily Living, 日常生活動作)ASL(Activities of Social Life, 社会生活行動)に支障が起こってくる。

認知症とはそれまで普通に出来ていた日常生活を送る為の知的能力(認知・記憶・判断)や責任能力を喪失する病気であり、基本的には正常な高次脳機能の低下や喪失を原因として発症する。高次脳機能が低下する原因によって認知症を分類する場合には、『アルツハイマー型認知症(Alzheimer's disease)』『脳血管性認知症』に大きく分けられる。それ以外の認知症として、アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)と脳血管性認知症の混合型やレビー小体型認知症などがある。

認知症の症状と良く似た症状を見せる疾患に、歩行障害・痴呆症状・尿失禁といった中核症状を見せる特発性正常圧水頭症(iNPH)があるが、脳髄液の循環障害である特発性正常圧水頭症(iNPH)はアルツハイマー病の認知症と違ってシャント術などの外科的治療が可能な疾患である。

それ以外にも、アーノルド・ピックが発見したピック症(ピック病)と呼ばれる認知症によく似た脳疾患がある。ピック病は、若年層で比較的発症しやすい病気であり、脳組織が萎縮することによって知的能力の低下・言語障害(言語喪失)・異常行動(身なりを構わず風呂にも入らず不潔になる・無気力になって感情表現がなくなり言葉も次第に減っていく)などの症状が現れてくる。

脳血管性認知症とは、脳梗塞(脳の血管が血栓で詰まった状態で、脳組織が破壊されることがある)や脳出血(脳の血管が脆くなったり詰まったりして破れて出血した状態で、脳機能に後遺症が残ることがある)、脳外傷(事故などのダメージで、脳器官が損傷した状態)といった脳血管性障害を原因として認知症の症状が発症するものである。

脳血管性認知症は、基本的に外因性の認知症である。脳血管性認知症は、アルツハイマーと比較すると男性に多く見られる傾向があり、四肢麻痺や痺れ、運動障害などの身体症状や障害を伴いやすい。CTやMRIの画像診断法で、脳梗塞や脳出血などの病巣部を確認することが可能である。アルツハイマーの場合には、脳全体の萎縮などが画像診断で確認されることがある。



ラベル:老人医療
posted by ESDV Words Labo at 11:54 | TrackBack(0) | あ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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