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2011年11月01日

[標本抽出法(sampling method)と治験の二重盲検法(Double blind test):1]

標本抽出法(sampling method)と治験の二重盲検法(Double blind test):1

統計学的な数量調査を行う場合には、母集団に含まれる全てのサンプル(標本)を調査する『全数調査(悉皆調査,しっかいちょうさ)』と母集団に含まれる一部のサンプルを抽出してから調査する『サンプリング調査(標本調査)』がある。全てのサンプルを調査したほうが、より正確な母集団の特徴・傾向を知ることができるが、実際には『経済コスト・時間コスト・必要な人員の大きさ』により全数調査(悉皆調査)を実施することは困難であることが多い。

サンプリング調査(抽出調査)は、部分の典型的なサンプルから全体の傾向を推測するという『推測統計学』の考え方に基づいているが、この調査でサンプル(標本)を取り出す統計学的方法のことを『標本抽出法(sampling method)』という。統計学的調査のサンプリング(標本抽出)として最も望ましいのは『母集団を正確・均等に代表するようなサンプル』であり、こういった母集団を代表するサンプルを抽出するための標本抽出法として『無作為抽出法(random sampling method)』がある。

『無作為抽出法』というのは、母集団からできるだけ無差別かつ非意図的にサンプルを抽出する方法であり、完全な偶然性を想定するくじ引きの原理に似たものであるが、無作為抽出法ではない自分の知り合いや身近な集団だけをサンプリングするような精度の低い方法を『有意抽出法』という。検査者の意図や関心が反映される『有意抽出法』では、母集団の特徴を代表するサンプル(標本)を等しい確率で抽出することが原理的にできないので、どうしても有意抽出法に基づく統計調査では『結果の偏り』が大きくなり、正確な母集団の傾向を推測できないことが多い。

母集団を代表する典型的なサンプルを等しい確率で抽出しようとする無作為抽出法には、『単純無作為抽出法・等間隔抽出法・多段抽出法・層別抽出法』などがあるが、これらの標本抽出法は“母集団の規模・大きさ”や“統計調査の目的”によって使い分けていく必要がある。

単純無作為抽出法……『くじ引き・乱数表』などを用いて、母集団から完全に確率論的にサンプルを抽出しようとする方法で、無作為抽出法の原理的で理想的な形である。だが、実際には母集団の全体を対象にして、一切の恣意・意図・法則を交えない単純無作為でサンプルを抽出することは極めて難しい。

系統抽出法(等間隔抽出法)……母集団のサンプルをランダムに並べたリストから、標本を等間隔で機械的に抽出する方法である。最初に乱数表などを用いてリストの『3番目』の人を抽出したら、それ以降は『3,6,9,12,15,18……番目』という風に機械的にサンプリングしていくやり方で、法則性を持っているために『抽出の労力・時間』がかからないメリットは大きい。

層別抽出法(層化抽出法)……母集団を何らかの基準に基づいて幾つかの層(レイヤー)に分けてから、各層の構成員に対して単純無作為抽出や系統抽出を行う方法である。母集団の規模が大きい時に用いられることが多い。

多段無作為抽出法……母集団を何らかの基準によって幾つかのブロックに分け、そのブロックの中で更に『乱数表・くじ引き』を用いて幾つかのブロックを無作為に選び出すという方法。大きなブロックを小さなブロックへと段階的に分けていく方法で、十分にブロックが小さくなったところで必要な数の『標本(サンプル)』を無作為に抽出するため、大きな母集団を少ないコストで調査することができる。



ラベル:統計学 医学 治験
posted by ESDV Words Labo at 22:18 | TrackBack(0) | ひ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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