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2012年03月29日

[IPRトレーニングのフォローアップ・トレーニング(follow-up training)]

IPRトレーニングのフォローアップ・トレーニング(follow-up training)

日本の心理学者・早坂泰次郎が考案した対人関係やコミュニケーションを改善するための実践的ロールプレイ(集団療法的訓練)が、『IPRトレーニング(InterPersonal Relationship training)』である。IPRトレーニングは1970年から合宿形式で実施されていたが、IPRトレーニングで構成されることになる集団トレーニングのための10人前後のグループを『Tグループ』と呼ぶ。

IPRトレーニングは元々は『ST(感受性訓練)』の一つとして開発されたものであり、実際の人間関係のやり取りや感情交流の体験を通して、コミュニケーションに効果的で実際の役に立つ“適応的な感受性”を培うことが目標にされていた。10人前後のメンバーで構成されるTグループでは、『個人対個人の人間関係の軋轢・葛藤』の原因を探って解決を図り、更に『個人対集団で発生する問題・ストレス』にも対処することが目指されていた。基本的には、ロールプレイを通した疑似体験的な対人関係状況を繰り返しながら、『問題の本質』と『問題の解決』を実践的に吟味して行動(発言)に移していくというものである。

IPRトレーニングの実施形態は、基本的な合宿形式の基礎(ベーシック)トレーニング(4泊5日)と、その数ヵ月後に行われる1泊2日のフォローアップ・トレーニングとに分けられるが、トレーニングではTグループに1〜2人のトレーナやオブザーバーが付くことになる。1泊2日のフォローアップ・トレーニングはその日数がベーシック・トレーニングよりも短くなっているが、ベーシック・トレーニングで実地的に学習した『コミュニケーションを円滑化するための技法・ポイント』『人間関係の問題の解決法・相互理解の工夫』を再検証する場であり、IPRトレーニング全体の中での重要性は高いものになっている。

フォローアップ・トレーニングではベーシック・トレーニング時のTグループとは異なる『新たなTグループ』が編制されることになるが、フォローアップ・トレーニングで話し合われるのは『ベーシック・トレーニングで学習したことの応用法・反省点』や『トレーニング後の現実の人間関係・集団適応における問題の解決法』などである。フォローアップ・トレーニングでは、学習したコミュニケーション技法や対人関係の本質を身に付けて応用することが目的となるそのため、より実践的で現実的な話し合いがTグループの中で交わされることになり、ベーシック・トレーニングでの不足点を補うような役割も果たしているのである。



posted by ESDV Words Labo at 22:05 | TrackBack(0) | ふ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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