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2012年05月05日

仏教思想と仏教カウンセリング(Buddhist counseling)1:悟りと抜苦与楽を目指す釈迦の思想

仏教思想と仏教カウンセリング(Buddhist counseling)1:悟りと抜苦与楽を目指す釈迦の思想

仏教(Buddhism)は、紀元前6〜5世紀に四門出遊(出家)したゴータマ・シッダールタ(一説には紀元前463年頃-紀元前383年頃)によって創始された宗教である。ゴータマ・シッダールタは、釈迦(釈迦牟尼世尊)や仏陀(ブッダ)とも呼ばれる。仏教はキリスト教・イスラム教と並ぶ『世界三大宗教』の一つに数えられているが、一神教であるキリスト教やイスラム教とは違って“唯一神による救済(唯一神との契約)”といった概念はなく、“煩悩消尽・真理覚醒による解脱”を目指す宗教である。

仏教は煩悩の苦しみと迷いを完全に解脱した“仏陀(覚者・成就者)”の教えであると同時に、自分自身が『修行・学問・瞑想・祈り(念仏・題目)』を通して悟りを開き、“仏陀(解脱者)・菩薩(救済者)の境地”に辿り付こうとする解脱型の宗教である。

仏教の始まりはゴータマ・シッダールタ(釈迦)がこの世に満ち溢れている『生・老・病・死』の苦しみを知って、その苦しみや迷いをどうすれば克服できるのか、どのようにすれば無くせるのかを考えたことにある。そのため、仏教の宗教的な目的は『神との契約・契約に基づく救済』などではなく、人間ひとりひとりの人生に根ざした『抜苦与楽(ばっくよらく)』なのである。

『抜苦与楽』とは苦しみや悩みを取り除いて、楽しみや喜びを与えるという事であり、自分自身の自我にまつわる苦しみや迷いを完全に克服した悟りの境地(絶対的な平静の心理)にある者のことを『阿羅漢(あらかん)』といい、他者の苦しみや悲しみを放っておけずに力づけて救って上げようとする者のことを『菩薩(ぼさつ)』という。阿羅漢や菩薩の上位にあって、究極的な悟りと慈悲、解脱、覚醒を手に入れて実現した成就者のことを『仏陀・如来(目覚めた者)』と呼び、仏教の最終的な目的は釈迦が到達したとされるこの仏陀に成ろうとすること(=成仏)である。

仏教の世界観は古代インドのヒンドゥー教や民間信仰の影響を受けており、輪廻転生に対して解脱が配置されており、『解脱(悟り)』によって永遠に生まれ変わり繰り返されていく苦しみに満ちた生としての『輪廻』を離脱することができるとした。

仏教には『一切皆苦(四苦八苦)』という基本思想があるように、人間の人生もそれ以外の生物の生もその本質は『苦』にあると見なされているのだが、その苦しみを完全に取り除いた絶対的な安楽の境地として『解脱・悟り』があり、そのための方法として学問や修行、瞑想(禅)が想定された。仏教ではあらゆる物事は原因と結果に基づいているという『因果論・業論(善因善果・悪因悪果)』とされており、『四諦・八正道』の実践によってその苦しみの原因を滅して克服することができるとした。



posted by ESDV Words Labo at 06:50 | TrackBack(0) | ふ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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