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2012年05月05日

仏教思想と仏教カウンセリング(Buddhist counseling)3:悟りに至るための『四諦八正道』の実践

仏教思想と仏教カウンセリング(Buddhist counseling)3:悟りに至るための『四諦八正道』の実践

この記事は、[前回の仏教カウンセリングの項目]の続きになります。 仏教の開祖である釈迦(仏陀)は『死後の世界や来世・霊魂の存在・輪廻の実際・人間の存在意義・宇宙の始まりと終わり』などの形而上学的な真理についての問いに対しては、敢えて意味ありげな答えを返さない『無記』の態度を貫いたとされている。釈迦が取った『無記』の態度については、毒矢に当たった人を救うことを優先すべきで毒矢そのものについて質疑応答などしている暇はないという『毒矢の喩え』で示されることが多い。

四諦(苦集滅道)

苦諦(くたい)……苦の発生と現実にまつわる真理

集諦(じったい)……苦の原因にまつわる真理

滅諦(めったい)……苦を消滅させることにまつわる真理

道諦(どうたい)……苦の消滅を成し遂げる道にまつわる真理

八正道

正見……自我や身心の全てについて無常である真理を知り、自分の心身を厭う思いを持ち、感覚的な快感や貪欲に溺れないようにすること。八正道が行き着くところの奥義である。

正思惟……財産・名誉・地位・色欲など人間が俗世間において渇望するものを否定し、その禁欲性をイメージとして思惟することである。

正語……正しい言葉を使うことであり、具体的には『妄語(嘘)・綺語(無駄話)・両舌(仲違いさせる言葉)・悪口(粗暴な言葉)』を離れるということである。

正業……正思惟したものを実践することであり、具体的には『殺生・盗み・性行為・嘘・飲酒』などをしないことである。

正命……道徳に反する反社会的な職業や仕事をしないことであり、人々の役に立つ正当な仕事を持って、規則正しい倫理的生活に臨むことである。

正精進……『四正勤(ししょうごん)』と呼ばれている『既に起こった不善を反省する』『これから起こる不善を予防する』『過去に起こった善を増やす』『まだ起こっていない善を起こるようにする』という実践に取り組むことである。

正念……『四念処(身・受・心・法)』に注意を向け、いつも自分の内外の状況に正しく気づけるように念じることである。

正定……正しい集中力(サマディ)を身に付けて実践することである。

釈迦(仏陀)は煩悩即ち執着こそが、『人間の苦悩の根本原因』である事を見抜き、その煩悩(執着)から抜け出すための方法と概念を次々と考案していった天才的な人物であるが、その考え方には人間の悩みを解決するためのカウンセリング的なヒントも多く含まれているのである。禅宗の思想や修行について関心のある方は、[『不立文字・教外別伝』を基本思想とする禅宗の歴史][禅宗と『十牛図』]の項目も合わせて読んでみて下さい。

posted by ESDV Words Labo at 06:58 | TrackBack(0) | ふ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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