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2012年06月08日

不正咬合(malocclusion)の症状・種類・治療:2

不正咬合(malocclusion)の症状・種類・治療:2

この記事は、[前回の項目]の続きになります。 不正咬合を矯正治療しないままで放置することのリスクやデメリットには以下のような事がある。

1.的確な歯磨きがしづらいため、虫歯・歯周病の原因となり、永久歯が長持ちしない事が多い。

2.噛み合わせが悪いため、言葉の発音が不明瞭・不正確になってしまうことがある。

3.口を開けた時の外観の印象が悪くなりやすい。

4.食物が上手く噛み込めずに消化不良になりやすい。

5.不正咬合の外観の悪さが気になって、人前で口を開けたり笑うのが恥ずかしくなったり、歯並びがコンプレックス(トラウマ的な記憶の要因)になるなどの心理的悪影響を及ぼすこともある。

典型的な不正咬合の種類には以下のようなものがある。

叢生(そうせい)……『乱杭歯』とも呼ばれているもので、歯がねじれたり、複雑に重なり合ったりして歯並びがでこぼこして乱れる状態のことを言う。顎の大きさに対して歯の大きさが大きくて、歯が正しく並ぶ為に必要な空間が不足していたり、乳歯の晩期残存歯によって永久歯の歯並びが悪くなったりすることで、叢生になりやすくなる。

空隙歯列弓(くうげきしれつきゅう)……歯と歯の間に目立った隙間ができている歯列弓のことを言う。顎が大きく成長し過ぎたり、歯が小さ過ぎたりして、歯と顎の大きさのバランスが崩れると発生しやすくなり、舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)などの習癖や口腔周囲筋の異常によっても発生することがある。

上顎前突(じょうがくぜんとつ)……上の前歯が下の前歯より過剰に前方に出ている『出っ歯』の状態のことを言う。上顎が過度に前方に成長したり、下顎の成長が不十分だったりする不十分な成長による骨格性の上顎前突と、上の前歯が前方に傾いているだけの歯性の上顎前突とに分類される。遺伝的要因が多いが、指しゃぶりや顎の筋肉の弛緩などによる習癖の要因も想定されている。

下顎前突(かがくぜんとつ)……『受け口・反対咬合』と呼ばれることもあるが、上顎と下顎の前歯が反対に噛み合っている状態のことを言う。下顎の過剰な成長や上顎の不十分な成長による骨格性の下顎前突と、上の前歯が後方に傾斜したり下の前歯が前方に傾斜している歯性の下顎前突とに分類される。遺伝的要因が多いが、口唇裂・口蓋裂などの先天性奇形、内分泌疾患などの疾患が背景にあって下顎前突の不正咬合が起こることもある。

過蓋咬合(かがいこうごう)……上下の前歯の噛み合わせは通常2〜3mm程度の重なりがあるのが正常とされるが、過蓋咬合では『上下の噛み合わせの重なりの度合』が大きくなっていて、下の前歯がほとんど見えないほどに深く噛み込んでしまう。上顎や下顎の骨格が先天的に噛み合わせを深くする形をしている遺伝的要因が推定されるが、前歯が過剰に成長していることでも過蓋咬合になりやすくなる。虫歯・歯周病などで奥歯が抜けてしまい噛み合わせの高さそのものが低くなると、前歯の噛み合わせは深くなりやすい。

交叉咬合(こうさこうごう)……左右のどちらか一方、あるいは両方の奥歯が反対に噛み合わさっている状態のことを言う。上顎と下顎の歯列弓(歯列の曲線)の大きさのバランスが先天的に崩れている時に起こりやすいが、頬杖や横向きの姿勢で寝続けるなど『横方向からの圧力』を持続的に受ける習慣によって起こることもある。顎の骨の形の異常も大きく関係している。

不正咬合の治療は矯正歯科あるいは審美歯科で『歯列矯正』として行われているが、歯列矯正の方法は金属製の矯正具(機能的矯正装置・歯列弓の拡大装置)をはめて生活したり、歯列を整える為に抜歯をしたり欠損した歯を補填したり、必要に応じて口腔外科的な手術を行なったりする。歯列矯正に適した年齢は、乳歯が抜けて永久歯が生えてくる6〜8歳あるいは11〜12歳の小学生の時期が良いとされているが、矯正期間は不正咬合の程度や種類によって様々である。いずれにしても、歯列矯正はその場で簡単に短時間でできるようなものではない。平均的な歯列矯正治療では、約6ヶ月〜2年以上の期間が必要になってくる。

posted by ESDV Words Labo at 17:04 | TrackBack(0) | ふ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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