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2012年07月18日

ブラインド・ウォーク(blind walk, trust walk)

ブラインド・ウォーク(blind walk, trust walk)

集団精神療法のグループセラピーや個人精神療法の各種のカウンセリングで、ラポール構築を促進したり相互の人間関係を深めたりするために実施されるオリエンテーションの一つが、『ブラインド・ウォーク(blind walk)』である。ブラインド・ウォークは、相互的な信頼関係や安心感にもつながる散歩(散策)なので、『トラスト・ウォーク(trust walk)』という風に呼ばれることもある。

オリエンテーション(orientation)とは、集団の行動や個人の心理・感情の方向づけのことであり、その方向づけのためのプラクティス(練習)やメソッド(技法)のことである。ブラインド・ウォークはラポール構築(信頼・親愛の獲得)を目指すオリエンテーションであるが、そのやり方は“blind(盲目の,目が見えない)”という言葉が示すように、目を閉じたり目隠しをしたりして『目が見えない状態』で相手に引っ張られて誘導されながら歩くという事である。

ブラインド・ウォーク(トラスト・ウォーク)では、二人一組での散歩(散策)が行われるが、その内の一人は目を閉じたり目隠しをしたりして上記したように『ブラインドの状態』となり、もう一人がその人の手を引いてあげて室内や屋外で誘導をして上げるのである。目を閉じたり目隠しをされたりしている人は、自分がどの方向に歩けば良いのか分からない“不安感”、何かの障害物にぶつかるのではないかという“恐怖感”、自分一人で行動することが難しいという“無力感”を感じやすくなるが、ブラインド・ウォークの効果はこの『不安感・恐怖感・無力感』をもう一人の手を引いてあげる人が和らげて取り除いてあげるという事にある。

ブラインド・ウォーク(トラスト・ウォーク)とは、“他者”によって手を引っ張られて導かれるという運動的体験であると同時に、“他者”の手の温もりや息遣いを身近で感じながら相手に自分の歩く道を委ねるという知覚的体験なのである。この共感的で触覚的なブラインド・ウォークのオリエンテーションを体験することによって、自分と特別に深いつながりがなかった『他者』を、『仲間(信頼・共感できる相手)』として認識できるようになっていく。人間関係を円滑化して深めていく身体接触(スキンシップ)の技法であるブラインド・ウォークは、新入生向けのオリエンテーションや学級単位の野外キャンプなどで実施される事もある。

posted by ESDV Words Labo at 01:01 | TrackBack(0) | ふ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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