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2012年07月18日

フラストレーション(frustration)と葛藤(conflict):2

フラストレーション(frustration)と葛藤(conflict):2

この記事は、[前回の項目]の続きの内容になっています。 フラストレーションは単純な欲求の阻止・妨害だけではなく、自分の内面にある二つ以上の欲求が対立・矛盾している“葛藤(コンフリクト, conflict)”とも密接な関係があると考えられている。“葛藤(conflict)”という心理現象を定義したゲシュタルト心理学のK.レヴィン(1890-1947)は、二つの欲求が対立している葛藤の状況を『接近‐接近型・回避‐回避型・接近‐回避型・二重接近‐回避型』の4つのパターンに分類している。

接近とは『〜したい・〜が欲しい・〜に近づきたい』という欲求のことであり、回避とは『〜したくない・〜が欲しくない・〜から遠ざかりたい』という欲求のことであるが、この二つの欲求が同時に存在して対立矛盾することで不快な緊張を伴う葛藤の心的状態が作られるのである。葛藤(コンフリクト)ではどちらの欲求対象を選んで充足しても、一定の迷いや後悔(心残り)が残りやすいという特徴がある。しかし、『決断力・行動力・自己評価』の高さがある人ほど葛藤に対する問題解決力も高くなり、自分が下した選択に対して後悔をしにくくなるのである。

1.接近‐接近型……2つ以上の条件の良い会社から同時に内定を貰ってどちらかを選ばなければならない。2人以上の好みのタイプの異性からアプローチされてどちらかを選ばなければいけないなど。

2.接近‐回避型……仕事でマネージャーに昇進するチャンスがあり昇進したいのだが、昇進してしまうと今よりも勤務時間が長くなり部下の管理のストレスが増えてしまうなど。美味しいものをお腹いっぱいに食べたいのだが、ダイエットをしていて太りたくないなど。

3.回避‐回避型……働きたくはないのだが、収入が入らないという状況も困る。勉強をしたくはないのだが、受験に落ちるのは嫌だ、単位不足で留年してしまうのは嫌だなど。

4.二重接近‐回避型……二つ以上の欲求の対象が、どちらもプラスとマイナスの両面を持っているような葛藤。A社に就職すれば定時退社できて楽だが、給与水準は低くて将来性も乏しい、B社に就職すればハードワークで勤務時間も長くてきついが、給与水準は高くて将来性もあるなど。

フラストレーションにある程度まで耐えられる力、その欲求不満の状況に対して適切に対処できる力というのは、バランス感覚がある適応的な人格形成(心理的成長)に必要なものであるが、フラストレーションが余りに強くなりすぎると精神分析でいう『自我防衛機制(ego defense mechanism)』が発動されることになる。

posted by ESDV Words Labo at 01:04 | TrackBack(0) | ふ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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