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2012年07月31日

PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act cycle)

PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act cycle)

PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act cycle)というのは、事業活動を効率的かつ実用的に進展させていくための“マネジメント(経営管理・品質管理・生産管理)”の手法であり、持続可能な意志決定と事業活動の流れである。PDCAサイクルは経営行動・品質管理・労務管理の経済的なマネジメントだけではなく、多様な政治判断や問題解決状況などに応用されることがあり、『計画的な行動・検証・再行動』の一連のサイクルを規定している。

PDCAサイクルは、一連のサイクルを構成する以下の4つの段階の頭文字をつなげた名称であるが、それぞれの段階には個別の意味と課題がある。

1.Plan(計画)……今までの実績や将来の予測に基づいてまず目標を設定し、それを具体的に達成するための行動計画を作成する。

2.Do(実行)……行動計画に沿って業務を実践する。具体的には、組織の構造と役割を決めて人員を割当て、モチベーションを高めたりインセンティブを与えたりしながら、目標達成に必要な各人の行動を指揮・命令していく。

3.Check(点検・評価)……業務の実施(目標の達成プロセス)が計画通りに進んでいるかどうかを途中でチェックして評価する。

4.Action……計画通りに上手く進んでいればそのままの方法を継続し、計画の実現ができそうにない状況であれば新しい方法へと転換していく。計画と実施状況を参照しながら、目標が達成しやすくなるような改善(修正)を加えていくのである。

PDCAの一連のサイクルが終わったら、反省すべきポイントや改善すべき問題点を再び検証して、その問題点を改善するための再計画へのプロセスへと移行していく。その反省と再検証、再計画によって、また再び新たなPDCAサイクルが形成されることになり、『PDCA→PDCA→PDCA……』という形で改善と成長を加えたPDCAサイクルが反復的に継続するのである。

PDCAサイクルが普及する前の段階では、『Plan(計画)→Do(実行)→See(評価)』というより簡便なマネジメントモデルが使われていた。『Plan(計画)→Do(実行)→See(評価)』はそのまま『プラン・ドゥー・シー』という呼び方がされていたが、このモデルでは衝動的で場当たり的な行動をせずに事前に計画を立てること(Plan)、行動の結果を必ず測定して評価すること(Do)、事業を計画・組織して人員を動機づけて調整すること(See)が重視されていた。

PDCAサイクルはプラン・ドゥー・シーに、“A(Action)”という再計画性・循環性(持続性)を付け加えたものであり、PDCAサイクルのほうがいったん目標を達成しても再び計画して行動していくという『循環的な構造・継続的な改善』が強く含意されているのである。PDCAサイクルの基本理念は、ISO 9001、ISO 14001、ISO 27001、JIS Q 15001などの管理システムや、ソフトウェア開発におけるスパイラルモデルのような反復型開発に応用されたりもしている。

PDCAサイクルは、第二次世界大戦後に品質管理・生産管理のマネジメントを構築したウォルター・シューハート(Walter A. Shewhart)エドワーズ・デミング(W. Edwards Deming)らが提唱した継続的な業務改善のモデルである。PDCAサイクルはそのモデル構築の学問的成果により、シューハート・サイクル(Shewhart Cycle)あるいはデミング・ホイール(Deming Wheel)という風に呼ばれることもある。

PDCAサイクルの短所や問題として指摘されるのは、Do(実行)に対する事後的なCheck(検証)は行われていても、Plan(計画)の内容・成果予測・実現可能性を事前にチェックする仕組みが備わっていないということである。そのため、P(計画)の段階で計画の内容が非現実的であったり非効率的であったりすると、PDCAサイクル全体がスムーズに流れなくなり、目標達成が困難になってくるという問題がある。PDCAサイクルを持続的に回していくためには、『Pの計画段階』で実現可能性の高い代替案を検討したり、計画の再評価による微調整・改善を加えていかなければならない。



posted by ESDV Words Labo at 01:29 | TrackBack(0) | ひ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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