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2012年08月25日

ブレインストーミング(brainstorming)

ブレインストーミング(brainstorming)

ブレインストーミング(brainstorming)は、斬新(新規)で創造的(効果的)なアイデアを生み出すための集団発想法であり、複数のメンバーが自由にそれぞれの意見や発想、ビジョンを出し合う事によって進展していく会議形態のプロセスである。ブレインストーミングは『ブレスト』という略称で呼ばれる事も多いが、固定観念や既存の常識、実現可能性に拘束されずに自由奔放に思いつくままに、自分の意見・アイデアを出していく事がポイントになっている。

アイデアや意見の実現可能性を考慮しない事で、『思考・発想のリミッター』を外しやすくなり、それぞれのメンバーが持っている『知識・経験・情報・想像力』をギリギリまで開放しやすくなる。ブレインストーミング法は、誰からも批判されない自由で寛容な雰囲気の中で行われるが、できるだけ幅広く多様な意見(アイデア)を収集して、その意見を集約・整理しながら新たな知見(発見)を抽出していく。

ブレインストーミングは『ブレインストーミング法(BS法)』と表記されることもあるが、1941年にアメリカのアレックス・F・オズボーンが考案した集団会議方式であり、『集団思考・集団発想法・課題抽出』として現在の企業・学校・団体の会議などで実施されている方法である。アレックス・F・オズボーンは、1953年発行の著書『Applied Imagination』で、このブレインストーミング法の理念や実施方法を紹介している。

ブレインストーミングの参加人数は、テーマ(問題事項)に関連している人物やテーマ(問題事項)に関する知識・経験のある人物を中心にして“10人以内(5〜7人程度)”くらいに収めるのが良いとされている。ブレストを実施する場合の役割分担は、『意見やアイデアを出す発言者・司会をして意見を整理するファシリテーター・意見(アイデア)を記録する書記』になる。ブレインストーミングは、『頭に思い浮かんだ事は何でも遠慮せずに口にする』という精神分析の自由連想法の原理を応用している部分もある。

ブレストでそれぞれのメンバーが自由にアイデアを出し合うことで、『相互作用による連鎖反応』『他者の発言に刺激されての新たな連想』を期待することができ、『自分一人だけの思想・発想・知識・イメージの限界(壁)』を超えやすくなるのである。

効果的なブレインストーミングを実施する際には、『生徒の数学の勉強意欲を高めるために教員はどのような工夫をすれば良いのか』や『今夏のファッションでブームを作るにはどのようなデザインやコンセプトを採用すべきか』、『陳腐化したと見られているデスクトップPCの売上を回復させるにはどのような方法があるか』などの具体的な問題定義(テーマ設定)をしておく必要がある。参加者(メンバー)から多くの意見・アイデアが出された後には、『マインドマップ・KJ法』などによってそれらの意見・アイデアをグルーピングしたり統一的な見解を抽出したりするようにする。

『ブレインストーミングの4原則』として知られているのは、以下のような原則である。

1.結論厳禁(判断・結論を出さない)

メンバーの自由なアイデアや発想を事前に制限してしまうような、早急な判断・結論を出さないようにして、『より多くのアイデアを出しやすい環境』や『発想の可能性を広げるような質問』を準備するようにする。

2.自由奔放(粗雑・非現実的なアイデアも歓迎)

誰もが思いつきそうな慎重かつ無難なアイデアというのは、実現可能性が立ちやすくてもアイデアそのものが持つ新規性・効果性の価値が低くなる。ブレインストーミングで歓迎されるのは、多少粗雑で奇抜な考え方であっても、それまでにないユニークで斬新な側面を持つようなアイデアなのである。

3.質より量(アイデアの量を多くする)

論理性や実現可能性を深く考えすぎると、アイデアや意見の量がどうしても少なくなるが、ブレインストーミングで求められているのは『精選された無難な少数の意見・アイデア』などではない。バカらしいとか論理的でないとか、前例がないとかいう理由で、思いついた意見を言葉にしないという事がブレストでは最もしてはならない事であり、とにかくどんなアイデアや考えでもまずは言葉にして他者の耳で聴いてもらうこと(それが他者のアイデアを刺激することにもなる)が大切なのである。

4.結合改善(複数のアイデアを結合して改善する)

複数の異なるアイデアを組み合わせてみたり、どちらかの一部を変化させたりすることで、単独のアイデアにはない『新たなアイデアの価値・効果』が生み出されてくる事がある。ブレインストーミングの本質は、『自分のアイデア』と『他者のアイデア』を組み合わせたり改変したりする事によって、一人では思いつくことが出来なかった斬新で効果的なアイデアを生み出せる事にあるのである。

posted by ESDV Words Labo at 21:26 | TrackBack(0) | ふ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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