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2012年09月12日

プログレッシブ・リラクセーション(progressive relaxation)

プログレッシブ・リラクセーション(progressive relaxation)

プログレッシブ・リラクセーション(progressive relaxation)とは、一気にではなくて段階的に少しずつ身体をリラックスさせる方法の事であり、『漸進的弛緩法』と訳されている。アメリカの精神科医であるE.ジェイコブソン(E.Jacobson)が考案したこのプログレッシブ・リラクセーションは、催眠療法や自律訓練法の原理とも関係した技法であり、身体各部の筋肉から力を抜いて完全にリラックスさせる方法として知られている。

ドイツの精神科医J.H.シュルツ(J.H.Shultz, 1884-1970)が開発した自律訓練法(autogenic training:AT)は、筋肉と精神をゆったりと弛緩させたり感覚の変化を生じさせる自己暗示を応用したリラクセーション技法である。E.ジェイコブソンのプログレッシブ・リラクセーションも、その自律訓練法と同じく段階的な自己暗示と感覚のトレーニングによって、治療的効果のある筋肉の弛緩状態を引き起こそうとするものであり、ジェイコブソンは特に『筋肉の緊張‐弛緩の感覚体験』を重要視した。

E.ジェイコブソンのオリジナルな漸進的弛緩法は、手の先や足の先から筋肉にぎゅっと力を入れて緊張させ、次の瞬間にはその緊張を緩めて脱力させていき、次は腕やふくらはぎを緊張させて弛緩させていくというようなもので、『身体各部の緊張‐弛緩の繰り返し』によって特徴づけられている。そのため、プログレッシブ・リラクセーションには非常に複雑で時間のかかる手順と流れが求められるのだが、その後に手順と時間をかなり省略して簡単にした『簡便法』が実施されるようになった。

E.ジェイコブソンのプログレッシブ・リラクセーションは、筋肉が十分に弛緩してリラックスすれば、大脳皮質・大脳辺縁系の興奮も抑制されて、自律神経系のバランスも回復する(副交感神経が興奮する)という生理学的な仮説に基づいていた。自分で自分の筋肉がどのような状態になっているのかに気づく、自分で筋肉の『緊張した状態』と『弛緩した状態』の両方を実際的に感じてみるというのが、プログレッシブ・リラクセーションの効果を引き出す上で重要なポイントになっている。



posted by ESDV Words Labo at 08:38 | TrackBack(0) | ふ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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