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2013年01月06日

[ベンダー・ゲシュタルト・テスト(Bender Gestalt Test)]

ベンダー・ゲシュタルト・テスト(Bender Gestalt Test)

ベンダー・ゲシュタルト・テスト(Bender Gestalt Test)は、児童神経精神科医のロレッタ・ベンダー(L.Bender)が開発した視覚機能・運動機能を調べるための心理テストである。幾何学的な図形を見せて模写させる『投影法・作業法のパーソナリティ・テスト(性格検査)』の一種であり、5〜10歳の児童用のテストと11歳以上を対象とする成人用のテストがある。ベンダー・ゲシュタルト・テストは省略形で『BGT』と呼ばれる事もある。

ゲシュタルト(全体性・形態)という名前が付けられているように、『図形の全体性(形態)を知覚・統合する心理機能』を確認することで、精神障害や脳疾患、知的障害、発達障害の可能性を大まかに判別することができるとされている。実際のベンダー・ゲシュタルト・テストの施行では、マックス・ヴェルトハイマー(Max Wertheimer, 1880−1943)が作成した“9枚の幾何学図形”が被検者に提示されて、被検者はその図形をできるだけ正確に真似して模写するようにという教示が為される。

ベンダー・ゲシュタルト・テストの臨床的応用では、脳器質障害や神経疾患の鑑別、精神疾患や発達障害の診断、児童の心身及び知能の成熟度の判断などに用いられているが、ベンダー・ゲシュタルト・テストが実際にどういった精神機能や発達水準を測定しているのかには曖昧な部分が多くある。ベンダー・ゲシュタルト・テストの施行法・解釈法を説明したハンドブックにも、ベンダー原法やパスカル・サッテル法、ハットの解釈法、グッドイナフの人物画法の応用、コピッツの児童用発達診断法、タウンゼントの発達診断的解釈などさまざまなものがあり、BGTの結果を一義的・断定的に解釈することはできないという限界を認識する必要がある。

ベンダー・ゲシュタルト・テストがまず安定的に評価できるのは『視覚機能・運動機能の成熟度』ということになるが、これによって知覚・運動機能を担っている神経機構(脳の中枢神経系)に異常がないかどうかを判断することができる。単純な幾何学図形を被検者に模写させるという簡単で短時間で終わる心理テストであるため、学校心理学や臨床心理学の分野で実施されることが多いが、そのデメリットは『測定する心理機能・精神障害の曖昧さ』『同じ検査結果がでにくい信頼性の低さ』にある。

女性精神科医であるロレッタ・ベンダーは、『視覚・運動・ゲシュタルトテストとその臨床応用(1938年)』というモノグラフでベンダー・ゲシュタルト・テストを初めて公開した。L.ベンダーは『このテストは4〜11歳の子どもの脳のゲシュタルト機能(感覚刺激の知覚運動的な統合機能)の成熟度を評価するテストで、与えられた刺激の布置全体に反応している。反応は知覚されたゲシュタルトのパターン化の運動過程になる』といった心理テストの解説を加えている。



posted by ESDV Words Labo at 03:17 | TrackBack(0) | へ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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