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2013年01月19日

[マックス・ヴェーバー(Max Weber):2]

マックス・ヴェーバー(Max Weber):2

M.ヴェーバーは客観科学であるべき社会科学(社会学)から、『主観的・政治的な価値判断の要素』をできるだけ排除すべきだと考え、社会科学領域における『価値自由の原則』を掲げた。

H.リッケルトは価値判断に基づく認識論(その成果としての価値哲学)を提唱して、ドイツ歴史学の哲学的な基礎づけと歴史科学への橋渡しを行ったが、M.ヴェーバーはリッケルトの研究成果を因果関係を合理的に推測する『理念型』の思惟的構成概念にまとめ上げたのである。

マックス・ヴェーバーは以下のような4つの理念型を提唱している。

1.目的合理的行為 (zweckrational)…合理的目的を実現するための合理的な手段となる行為。

2.価値合理的行為 (wertrational)……不合理な目的を実現するための合理的な手段となる行為。

3.感情的行為 (affektual)……合理的には理解できない感情によって生成する行為。

4.伝統的行為 (traditional)……伝統的な因習・慣習・決まりごとによって生成する行為。

マックス・ヴェーバーは西欧中心史観の学問体系を構築したと批判されることがあるが、M.ヴェーバーは西欧近代文明と資本主義経済を確かに他の文明よりも先進的で合理的な文明として高く評価していた所があり、西欧文明とそれ以外の文明の差異を生み出す根本原理を『合理性』に求めた。合理性に依拠する思考や社会制度、政治判断ができない社会を『非合理的かつ非機能的な社会』と考えていたが、合理性が高まる社会発展のプロセスについてヴェーバーは、『現世の呪術からの解放(die Entzauberung der Welt)』と呼んでいる。

自由主義・資本主義・合理主義などに基づく西欧文明が華やかに力強く花開いた近代社会は、M.ヴェーバーにとって『宗教的・迷信的・同調圧力的な呪術』から人間理性の解放を実現した社会でもあった。前近代的な呪術や迷信、宗教の影響力の変化とその時代的な限界についても、ヴェーバーは比較宗教社会学の研究や著作を通してユニークな考察を行っている。

この項目の内容は、『マックス・ヴェーバー:1』の続きになっています。



posted by ESDV Words Labo at 14:41 | TrackBack(0) | う:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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