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2013年01月19日

[マックス・ヴェーバー(Max Weber):4]

マックス・ヴェーバー(Max Weber):4

プロテスタンティズムの倫理とは、天職にひたすら励む『勤勉(義務・専念)』、贅沢や奢侈をしてはいけないという『禁欲(清貧・倹約)』、勤勉と清貧の必然的な結果(真面目に働いてもそのお金をできるだけ使わずつつましい生活をする結果)としての『富(資本)の蓄積』によって支えられており、マックス・ヴェーバーはこの禁欲的で義務的な『プロテスタンティズムの倫理』が、逆説的に欲望を増殖させ資本を蓄積させる『資本主義の精神』を準備したと考えたのである。

世俗的な欲望や階層的な身分を認めるカトリック教会のカトリシズムよりも、それらの世俗的な欲望や上昇志向を認めないプロテスタントの禁欲主義のほうが、資本主義的な資本蓄積や精神と親和性があるというのは面白いユニークな視点である。『貪欲』よりも『禁欲』が資本主義を生み出したというのだから、それまでの資本主義的な価値観の見方をコペルニクス的にひっくり返してしまったのである。

現在の社会学・経済学では、マックス・ヴェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の実証主義的な価値は余り評価されていないが、カトリックとプロテスタントの価値判断の差異を捉えながら近代資本主義成立の精神的なプロセスを合理的に解説した『プロ倫』は現代でも読んでおくべき歴史的著作の一つだろう。

『プロ倫』と並ぶM.ヴェーバーの代表的著作である『経済と社会』では、価値自由の原則に基づく体系的な社会学を構築しようとしたが、宗教社会学における『合理化』のテーマを比較文明史・経済史のケーススタディ(事例)を通して多面的に検証している。『経済と社会』の一つのテーマである『支配の社会学』では、『合法的支配・伝統的支配・カリスマ的支配』の三類型を分類している。

M.ヴェーバーの書いた論文・著作は多作であるが、代表的なものとしては以下のような著作が知られている。

『職業としての学問』(Wissenschaft als Beruf,講演の編集)

『職業としての政治』(Politik als Beruf,講演の編集)

『宗教社会学論集』(Gesammelte Aufsa"tze zur Religionssoziologie)

『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(Die protestantische Ethik und der 'Geist' des Kapitalismus),『儒教と道教』(Konfuzianismus und Taoismus),『ヒンドゥー教と仏教』(Hinduismus und Buddhismus),『古代ユダヤ教』(Das antike Judentum)……それぞれ、『宗教社会学論集』の中の一論文である。

『国民国家と経済政策』(Der Nationalstaat und die Volkswirtschaftspolitik)

『歴史学の方法』(Kritische Studien auf dem Gebiet der kulturwissenschaftlichen Logik)

『経済と社会』(Wirtschaft und Gesellschaft,比較経済史・宗教史・社会史を踏まえた壮大な構想を持つ未完の遺稿論文集)

この項目の内容は、『マックス・ヴェーバー:3』の続きになっています。



posted by ESDV Words Labo at 14:46 | TrackBack(0) | う:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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