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2013年01月28日

[アレン・エドワーズ(Allen Louis Edwards)]

アレン・エドワーズ(Allen Louis Edwards)

アレン・エドワーズ(Allen Louis Edwards,1914-1994)はアメリカのテキサス州生まれの心理学者であり、『性格検査(パーソナリティ・テスト)の心理評価尺度』を作成する分野で多くの有益な仕事をした。晩年はワシントン大学の名誉教授でシアトルに拠点を構えていたが、1994年にワシントン州のテキサスで死去した。アレン・エドワーズの妻は日本人女性であった。

ノースウェスタン大学で心理学の“Ph.D.(Doctor of Philosophy,学術博士号)”を取得してから、大学の心理学部で教職員として働くようになり、アクロン大学とメリーランド大学を経てワシントン大学で教授として心理学を教えた。20世紀半ばのアメリカ心理学界の重鎮として知られ、米国西部地区心理学会の会長やPsychometric Societyの会長、APA(アメリカ心理学会)の心理評価尺度作成部会(Evaluation and Measurement)の会長などの役職を歴任している。

アレン・エドワーズは心理測定学(Psychometry)の権威であり、EPPS(Edwards Personal Preference Schedule)EPI(Edwards Personality Inventory)PRF(Personality Research Form)などの代表的な性格検査の心理テストを作成したという功績も評価されている。

EPPSの性格検査は、『マレーの欲求‐圧力理論』にある欲求表の項目を参照して作られたという経緯がある。EPPS性格検査では人間の性格特性を『秩序・顕示・親和・他者・認知・支配・内罰・養護・変化・持久・達成・追従・自律・求護・異性愛・攻撃』の15の構成要素に分けて整理している。この心理テストは健常なパーソナリティを持つ被検者を対象にしたものであり、就職採用試験などに利用されることもある。

EPPSの質問紙は、『二種類の心理的状況の陳述文章』からどちらか一つを選択させる形式になっていて、被検者の内面が心理テストの結果に投影されやすくなるという利点が指摘される。『意識領域の性格傾向』だけではなく『無意識領域の性格傾向』にもアプローチしやすい多面的な性格検査になっており、精神病理を持たない健常なパーソナリティを持つ被検者を要素還元的(各種要素の組み合わせ的)に理解するのに役立つ。



posted by ESDV Words Labo at 06:03 | TrackBack(0) | え:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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