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2013年01月28日

[C.F.エルトン(C.F.Elton)]

C.F.エルトン(C.F.Elton)

C.F.エルトン(C.F.Elton,1920-)は、コロンビア大学を卒業してカウンセリング心理学を研究した心理学者である。C.F.エルトンは、特定の学派の理論だけに依拠しない『折衷主義のカウンセリング』を理論化して実践したF.P.ロビンソン(F.P.Robinson)の技法について研究した。

C.F.エルトンによるF.P.ロビンソンの折衷主義のカウンセリングの研究は、カール・ロジャーズのテープ分析(録音分析)と同じく、実際のカウンセリングのセッション(心理面接)を録音してからその内容をつぶさに分析していくというものだった。エルトンはテープ分析(録音分析)の手法を用いたカウンセリング研究によって、カウンセラーとクライアントの責任分担の割合を評価しており、カウンセラーの技術と会話のリードの実際の効果などについても調べている。

78のカウンセリング・セッションから、353の意味がありそうな場面単位を抽出して、それぞれの場面単位におけるカウンセラーとクライアントの責任分担の割合を評価したのである。この研究から分かったことは、カウンセラーが『強くリードする技法(解釈・指示・助言)』を用いている時には、カウンセラーが責任を分担する割合が大きくなり、『弱くリードする技法(オウム返し・確認・明確化・共感)』を用いている時には、反対にクライアントが責任を自分で引き受ける割合が大きくなるということである。

クライアントの問題解決能力が低かったり環境・人間関係から受けているストレスが大きかったり、精神病理水準が深かったりする場合には、どうしてもカウンセラーは『強くリードする技法』を積極的に用いて、カウンセラー自らがクライアントの責任を分担してあげる必要が出てくる。

しかし、カウンセリングによる『支持・洞察(気づき)・認知や行動の変容』といった効果が出てくるようになると、カウンセラーは『弱くリードしてクライアントに行動させる技法』を用いることが多くなる。そして、本格的な回復過程に入ってきたクライアントは、自ら自分の人生や問題状況の責任を引き受けるようになっていく(カウンセラーをはじめとする他人に依存したり責任を転嫁したりしなくなる)のである。



posted by ESDV Words Labo at 06:05 | TrackBack(0) | え:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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