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2013年02月13日

[ミルトン・エリクソン(Milton H. Erickson):1]

ミルトン・エリクソン(Milton H. Erickson):1

アメリカの精神科医ミルトン・エリクソン(Milton H. Erickson,1901-1980)は、社会的精神発達理論(ライフサイクル論)で有名なエリク・エリクソンとは異なるエリクソンである。ミルトン・エリクソンはクライエントの問題行動を言語的な暗示で短期間で解決してしまう催眠療法の『天才肌の権威』として知られ、数々の超人的な暗示や心理解釈のエピソードを持っている。

現在のNLP(神経言語プログラミング)や短期療法(ブリーフセラピー)の基礎となる理論・技法のアイデアを考案した人物でもある。問題や心理を分析する精神分析とは異なる『解決志向(解決構築)のブリーフセラピー』の実質的な始祖としての役割も果たしたが、M.エリクソンの独創的な精神療法は『オーダーメイドの可変性・斬新さ』を特徴としていた。クライアントの問題や心理状態に合わせて、オーターメイドの解釈や指示、気づきを与えるという可変性に富んでいたため、M.エリクソンの精神療法はマニュアル的な体系化が難しいという問題もあった。

M.エリクソンの催眠療法や精神療法に対する中核的信念は、『治療に抵抗するクライエントなどいない。柔軟性にかけるセラピストがいるだけだ』というものであり、セラピストは自分の理論や技法を押し付けるのではなく、クライアントのニーズや状態に合わせた対応をしなければならないとした。そのため、マニュアル化や標準化がしづらいという限界が生まれたが、M.エリクソンの薫陶や指導を受けた弟子・研究者たちがそれぞれ後継者となっていく中で、『短期療法(ブリーフセラピー)』という心理療法の一学派が形成される事になった。

独創的なサイコセラピーの名人芸によって『催眠の魔術師』『アンコモン・セラピー(非一般的な療法家)』と呼ばれたM.エリクソンが最も重要視したのは、臨機応変かつ実用的にクライアントのために利用できる資源は何でも利用するという『ユーティライゼーション(Utilization)』であった。



posted by ESDV Words Labo at 01:07 | TrackBack(0) | え:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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