ボディワーク(body work)とボディセラピー(body therapy):1
人間の自己評価や積極性(動機づけ)は、自分自身のボディイメージ(身体像)や身体感覚と密接に関係しており、健全な精神・身体を保つためには『適切なボディイメージ』と『適度の運動習慣』が必要不可欠である。カウンセリングや心理療法では、精神と身体が異なる別々の実在であるという『心身二元論』の立場を取らず、精神と身体が相互作用してつながり合っているという『心身一元論』の立場を取ってアプローチすることが多い。
カウンセリングとは何かという定義について、カウンセリングとは言語的あるいは非言語的なコミュニケーションによって『認知(物事の受け止め方)・行動(問題に対処する実践)』を適応的に変容させようとするプロセスであり、その適応・改善のプロセスを促進するように機能する人間関係でもあると定義される。
このカウンセリングの定義でいう『非言語的なコミュニケーション・運動療法』が、ボディセラピー(body therapy)である。身体の感覚あるいは身体の運動を効果的に利用しながら実施されるカウンセリング(心理療法)の総称が『ボディセラピー』と呼ばれているのである。身体的なボディセラピーでは、『言語的コミュニケーション(言葉を用いた情緒的なやり取り)』だけでは実現することのできない『身体感覚・身体運動を介した改善効果や自己洞察(気づき)』を得ることができる。
身体と精神の相互作用を重視するホリスティック(holistic,全的)なカウンセリングがボディセラピーであり、その具体的な技法としては『アサーティブトレーニング,アレキサンダー・テクニーク,ライヒアン療法,自律訓練法,バイオフィードバック,バイオエナジェティクス,ダンス療法,リラクセーション,絶叫療法』などが知られている。

