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2013年05月17日

[ホリスティック・カウンセリング(holistic counseling)と全人的医療・包括的医療:2]

ホリスティック・カウンセリング(holistic counseling)と全人的医療・包括的医療:2

『前回の全人的医療・ホリスティックカウンセリング』の記事の続きになります。人間の精神や内面、生き方、環境などの要素が複雑に絡み合っている『精神疾患・心身症・慢性疾患・不定愁訴・がん・ストレス性の疾患』に対しては、人間の身体・部分だけを対象とする要素還元主義的な近代西洋医学では十分な対応をすることができないことが多い。『病気だけを見て人間全体(患者自身)を見てくれない』という近代医学の批判に応えるために実践と改良が重ねられているのが、『全人的医療・包括的医療(ホリスティック・メディスン)』である。

近代的な西洋医学は、エビデンスベースドな医療(科学的根拠のベースを持つ医療)を理想としているが、全人的医療(ホリスティック医療)では患者中心の患者全体の存在や心情、環境までを包括するような医療を理想としており、その世界観は漢方・中医学といった『東洋医学』から強い影響を受けている。

全人的医療・包括的医療は、プライマリー・ケアとかホリスティック医学とかオーダーメイド医療とか総合診療(総合医による全人的心療)とかいう言葉で表現されることもあるが、ホリスティック(全体的)な医師・患者の関係性は『カウンセリング・心理療法』にも十分に応用可能なものになっていて、V.E.フランクルのロゴセラピー(実存療法)などはそのまま『ホリスティック・カウンセリング(holistic counseling)』と呼ぶのに相応しい内容と人間観を備えている。

カウンセリングや心理療法の分野に『ホリスティック・カウンセリング(holistic counseling)』という概念(用語)を1975年頃に導入したのは、心理臨床家のウィリアム・ウッドソン(William B. Woodson)である。ウィリアム・ウッドソンは、人間の全体性や精神性を『生物学的(biological)・心理的(psychological)・社会的(social)・倫理的(ethical)』に多面的に理解して問題を解決に近づけるカウンセリング(心理療法)をホリスティック・カウンセリングと位置づけた。

その後、クライアントの霊的な支え・癒し・洞察としての『スピリチュアル・ケア(spiritual care)』の視点がホリスティック・カウンセリングに付け加えられることになった。



posted by ESDV Words Labo at 19:00 | TrackBack(0) | ほ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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