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2013年06月07日

[ホワイトボックスの原理(white-box principle)]

ホワイトボックスの原理(white-box principle)

あるシステムの内部の具体的な仕組みや構造が全く分からないために、その仕組みや構造を分析することすらできない状態及びその原理のことを『ブラックボックスの原理(black-box principle)』と呼ぶことは良く知られている。現代のような技術文明社会は、そのコンピューターや電子機器(通信機器)、自動車(ハイブリッドカー)をマニュアル通りに操作することはできるけど、具体的な内部の構造や仕組みは良く分からないし、ゼロから自分でそれを作り上げて再現することなどとてもできないという『ブラックボックスの原理』に満ちている社会でもある。

しかし、大多数の人にとってコンピューターや電子機械、通信端末の内部構造やその仕組みがブラックボックスであるとは言っても、実際にはどこかの会社や専門家、エンジニアがその商品の具体的な仕組みや構造を理解して工場でシステマチックに生産しているのであり、視点を変えればこれらの商品は『ホワイトボックス』だと解釈することもできる。

あるシステムの内部の大まかな仕組みや構造が分かっていて、その具体的な仕組みや構造を調査したり分析したりすることが可能な状況のことを『ホワイトボックスの原理(white-box principle)』と呼んでいる。専門家・技術者が設計図(部品の組み合わせ)を作成して工場で組み立てられていく工業製品だけではなくて、化学的な薬剤や外科的な手術で病気を治癒させようとする『現代医療』なども、基本的には身体の内部構造や症状形成のメカニズムを検査・研究で調べて理解することができるという『ホワイトボックスの原理』に立っている。

実験したり調査(観察)したりすれば、そのシステムや問題の構造・仕組みを理解することができ、問題を解決するための方法を探ることができるという自然科学的な世界観はすべて、ホワイトボックスの原理に立脚していると解釈することができるだろう。全体を部分に分けてそれぞれの部分の特徴を分析していくという『要素還元主義』の科学的思考方法こそがホワイトボックスの原理である。しかし、人間の心身相関やメンタル面の不調は、『ホリスティック(全体論的)な視点』で考えていかなければならないので、カウンセリングや心理療法の分野では厳密にはホワイトボックスの原理は通用しないということになる。



posted by ESDV Words Labo at 16:51 | TrackBack(0) | ほ:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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