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2013年06月28日

[ウィリアム・グラッサー(William Glasser)の選択理論と現実療法:1]

ウィリアム・グラッサー(William Glasser)の選択理論と現実療法:1

アメリカの精神科医であるウィリアム・グラッサー(William Glasser, 1925-)は、良好な人間関係を築くための『選択理論(選択理論心理学)』を提唱して、その理論をベースにした『現実療法(リアリティ・セラピー)』を考案したことで知られる人物である。アメリカのオハイオ州に生まれたW.グラッサーは、ウエスタン・リザーブ大学医学部で博士号を取得してから、精神医療や心理臨床の分野だけではなく学校教育の改革の分野でも活躍している。

1965年に初めて現実療法(リアリティ・セラピー)を発表した時には『コントロール理論』と呼んでいた理論を、1996年に『選択理論(選択理論心理学)』と改称している。選択理論への改称によって、『行動に対する自己選択の可能性』を強調したのであり、W.グラッサーの選択理論の枢要は人間は自分の行動を自分で選んで決めることができるという点にある。

選択理論(選択理論心理学)は、刺激(Stimurus)に対する反応(Response)である『S-R結合の条件づけ』によって、人間の行動を説明しようとしていた『行動主義心理学』を否定する理論でもあった。

行動主義心理学では『人間の行動』を『条件づけの結果(外的な刺激に対する反応・学習)』と見なしていたが、W.グラッサーは選択理論によって『人間の行動』を『自分が最善(よりマシ)と思った選択の結果』であると考えたのである。

選択理論は、認知療法における『認知理論』と似た要素を持つ理論でもある。つまり、『外的な刺激・客観的な出来事』をポジティブに解釈するかネガティブに解釈するかによって、『実際に選択できる行動』が変わってくると考えるのが選択理論であり、あらかじめ機械的に決まった行動だけを選択するわけではないのである。



posted by ESDV Words Labo at 10:12 | TrackBack(0) | く:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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