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2013年07月25日

[マネジリアル・グリッド理論(managerial grid theory)]

マネジリアル・グリッド理論(managerial grid theory)

アメリカのテキサス大学で教授を勤めていた経営学者のR.R.ブレイク(R.R.Blake)J.S.ムートン(J.S.Mouton)が、1964年に開発したリーダーシップ行動理論が『マネジリアル・グリッド理論(managerial grid theory)』である。マネジリアル・グリッド理論では、リーダー(経営者)の行動スタイルを『業績に対する関心』『人間(人材)に対する関心』の二つの側面に大きく分けて、その二つの関心の度合いの組み合わせでリーダーシップの行動スタイルを5つに定義した。

マネジメント・グリッドというのは、経営者の行動スタイルをグラフの座標上(格子上)のどこかに位置づけることができる『マトリックス(分類表)』のことである。グリッド(grid)というのは『格子』という意味であり、この理論では縦軸に『人間(人材)に対する関心』を当てはめ、横軸に『業績(数字)に対する関心』を当てはめている。

マトリックス(グラフ)の縦軸と横軸の目盛りの数値は“1〜9”までの9段階であり、『人間(人材)に対する関心』が強いほど縦軸の数値(高さ)が大きくなり、『業績(数字)に対する関心』が強いほど横軸の数値(長さ)が大きくなるようになっている。部下との人間関係やマネジメント、メンタルケアなどを重視する経営者(リーダー)は『縦軸の数値(高さ)』が大きくなり、仕事の実績や利益、チーム全体のパフォーマンス(効率性)などを重視する経営者(リーダー)は『横軸の数値(長さ)』が大きくなるわけである。

マネジメント・グリッドのマトリックスは『9×9』『81個のグリッド(格子)』を持っているが、リーダー(経営者)がリーダーシップを示すための行動スタイルは81個のグリッドのどこかに位置することになり、『1(縦軸)・1(横軸)型』が自由放任(無責任型)のリーダーシップとなり、『9(縦軸)・9(横軸)型』が最高(人材にも業績にも関心が強い型)のリーダーシップとなる。

R.R.ブレイクとJ.S.ムートンのマネジメント・グリッド理論では、リーダー(経営者)の持つ典型的な『5つのリーダーシップ類型』を分類している。それぞれのリーダーシップ類型の特徴は以下のようになっている。

『1・1型(横軸・縦軸)』……業績にも人材にも無関心であるため、決められた仕事だけしか行わず部下にアドバイスもしない自由放任型リーダー。

『1・9型』……業績の数字にこだわらず人材の育成・ケアへの関心が強い義理人情型リーダー

『9・1型』……人間関係や人材教育にこだわらず業績を最大化することへの関心が強い権力型リーダー

『9・9型』……仕事の業績の数字にも人間関係・人材教育にも最大の関心を示し続ける理想型リーダー

『5・5型』……業績の数字にも人間関係(人材育成)にも、ほどほどにバランス良く関心を見せる妥協型リーダー

理想のリーダー(経営者)になるためには、リーダー自身の自己評価と部下からの評価を擦り合わせながら、長所を伸ばして短所をカバーするような自己革新・後進の育成が必要となる。

マネジリアル・グリッド理論は、R.R.ブレイクとJ.S.ムートンの著書『期待される管理者像』で説明されているが、このリーダーシップ行動理論に似た理論として、三隅二不二(みすみ・じゅうじ)が考案した『PM理論(パフォーマンスとメインテナンスの割合からリーダーシップを分類する理論)』も良く知られている。P(Performance)とは『目標達成能力』、M(Maintenance)とは『集団維持能力』のことを指しており、明確化した目標の達成を進めながら、組織の人間関係を適切に調整・ケアできる『PM型』が理想のリーダーシップとされている。



posted by ESDV Words Labo at 01:07 | TrackBack(0) | ま:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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