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2013年08月05日

[マルクス主義,マルキシズム(Marxism)・共産主義:1]

マルクス主義,マルキシズム(Marxism)・共産主義:1

マルクス主義(Marxism)は思想家・哲学者のカール・マルクス(1818-1883)フリードリヒ・エンゲルス(1820-1895)が構築した『史的唯物論・プロレタリア革命論』に基づく資本主義否定の社会主義思想体系(共産主義思想体系)である。カール・マルクスは資本主義経済を生み出した産業革命初期のイギリスを見て、資本家階級から搾取・使役されている労働者階級の悲惨な境遇を改善して自由を回復するための共産主義思想(革命思想)を構想した。

マルクスは自然物に働きかける労働によって剰余価値(余剰価値)が生まれるという『労働価値説』を提起した。マルクスはその労働価値説を通して、資本家は工場・機械・土地などの『生産手段』を保有しているというだけで、労働者を使役して余剰価値を搾取しているとして厳しく非難した。資本家階級(ブルジョワ階級)と労働者階級(プロレタリア階級)との『階級対立・階級闘争』は必然だが、マルクスとエンゲルスは『共産主義革命』を起こしたプロレタリアがブルジョワジーから政治権力を奪取することで、階級闘争(資本家の支配・搾取)がない理想的な協同社会(協働社会)を作り上げることができるとした。

マルクス主義では、資本家階級と労働者階級の平等を実現するための『共産主義革命(プロレタリア革命)』が肯定されているが、この革命によって生産手段と金銭を含めた資本が『共有財産』に変えられ、資本の増殖(資本家・経営者の利益)のためだけに働くという『悲惨な賃労働の雇用・差別的な階級』が消滅するとした。ヘーゲルの弁証法的唯物論から発想されたマルクスの『史的唯物論』では、必然的に訪れる共産主義社会では、自由民と奴隷、領主と農奴、資本家と労働者といった『階級闘争の歴史』が終焉すると考えられていた。

近代市民社会において資本主義経済が高度に発達していくと、ブルジョワジーとプロレタリアートの財力(所得)・権限の格差がますます大きくなっていき、その格差・労働者の貧困が限界に達した時に、ブルジョワジーを倒すためのプロレタリア革命(共産主義革命)が必然的に勃発することになるというのが、マルクスの史的唯物論が示す歴史観(社会発達観)であった。史的唯物論に基づく経済社会の段階的な発達論では、『原始共産制→君主制・封建制→資本主義社会→社会主義社会→共産主義社会』へと必然的に経済社会の体制は変化していくことになる。マルクスは人間社会の前史は資本主義社会で終わり、共産主義社会の実現によって人類の歴史が完成すると説いた。

共産主義社会では、『私的所有権』を禁止して資本・生産手段を共有財産にすることで、階級対立も階級支配のための政治権力も消滅することになり、一人一人の自由な発展がすべての人の自由な発展の条件となるような協同社会(協働社会)としての共産主義体制が確立することになる。フリードリヒ・エンゲルスは1883年に書いた『空想から科学への社会主義の発展』の中で、マルクスと自分の思想を『社会主義思想・弁証法的唯物論(史的唯物論)・資本主義分析』の三つの分野に分けたが、現在に伝わっているマルクス主義としてのマルクスの思想の大部分はエンゲルスによって整理・解説されたものである。



posted by ESDV Words Labo at 17:23 | TrackBack(0) | ま:心理学キーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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